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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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―コイツならやれる、俺にはそんな確信があった。

俺はスラスターを吹かせながら加速する、そしてオルコットさんからの攻撃を回避する、避けきれない攻撃は『わざと掠らせる』、そうやって己の加速の乱れを少なくしていく。
スターライトmkIIIからの攻撃に、未だに1基も落とせていないあのBT兵器――状況としてはあまりよくないとも言えるが、俺と、白式の加速なら殆どの攻撃は見切れる。

そうして、オルコットさんからの攻撃を掻い潜り、雪片で一閃するが、それを後方に下がる事で回避するオルコットさん。

だが、俺は簡単には距離は明けさせない、この白式と俺の最も優位に立てるレンジ、それは――近距離だ。 だったら可能な限り接近する!そして叩き切る、それしかないだろうが!


「逃がすかッ!――これで、終わりだぁぁあああああ!!」

再び一気に距離を詰める、オルコットさんが射撃とBT兵器で応戦してくる、だが……今の俺にはその対策はわかっているし、攻撃も見えている だから、行くぞ白式ッ!
飛翔するビームの嵐を俺は自身が制御できる最大速度で加速しながらかわし、その中を進み続ける――そして完全に距離をつめて雪片を振り上げた瞬間、いける と確信する。 そうして次の瞬間、己の刀が膨大なエネルギー刃を構成し、俺はそれをオルコットさんに――振り下ろした


『試合終了、勝者――セシリア・オルコット!』

しかし、俺の刃はオルコットさんに一撃を叩き込む事はなくて、無慈悲なそのアナウンスがただただ響いた。


「あれ……なんでだ……?」

「は……?」

最後の一撃を叩き込もうとした状況のまま、俺自身も、そしてオルコットさんも何が起こったのか分からないというような表情で、ただその場で固まったまま佇んでいた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「おうおう一夏、まさかあれだけ大言吐いて大見得張って、カッコつけた挙句負けるとは情けない、途中まではすげえカッコいいとか思って俺の感動を返せ――今度の昼飯で」

「うるせぇよ!俺だって今すげえ恥ずかしいと思ってんだから!あれだけのことやって負けたんだからそれくらいの自覚あるわ! それと最後の随分安い対価だなおい!」

とまあ、一夏がピットに戻ってきた後、俺達と先生方はピットに移動、そしてピットインした一夏を迎えたわけだが、そこで俺と一夏はいつもと変わらず漫才をかましていた。

いや、真面目に途中まではカッコいいと思ってたんだ。あれだけ大言吐いてカッコつけて、それであのまま最後の一撃を叩き込んでいたらどれだけ輝いて見えただろうか。だが現実は非情である、結果として一夏はオルコットさんにどんな形であれ負けて、今こう
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