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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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。こうやって見る限りではオルコットさんの遠距離戦闘という部類での技量は確実に最上位、しかもその中でも恐らく上、エリートと言っても過言ではありません、ですが」
そこでアリアは一度言葉を切ると、織斑先生の顔を見ると自信に満ちた表情で笑ってみせる。
「『私とこの子は負けません』 絶対に負けませんよ、その理由は幾つもあります、ですが――最も大きな理由は 『オルコットさんは自分がわかっていない』そして、私の思い込みかもしれませんが……『きっと、自分に無理して嘘ついて、そして本当はそんなことしたくもないのに自分のどこかで虚勢を張っている』 だから、私が勝ちます」
「……ふっ、そこまで言い切るか、ローレンス。 ならば期待しているよ、見せてみろ、お前の力を。 さて……どうやら、局面が動いたようだぞ 」
織斑先生のその言葉で俺とアリア、そして篠ノ之さんはモニターに視線を戻す、そこには――オルコットさんの放った『追尾弾(ミサイル)』の直撃を受ける一夏の姿があり
「まったく……己の機体に救われたか、馬鹿者が」
そう織斑先生が言った直後、モニターに写っていた一夏が居た場所の煙が晴れて、そこには――『形状を変えた白い騎士が存在していた』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんだ、どうしたんだ、どうなったんだ――俺は。
己の状況が理解できずに、自身の頭の中が困惑しているのがわかる。そうだ、俺はどうしたんだ――確かオルコットさんと試合をしていて、それで……攻撃を回避して切り込んだとそのまま思ったらそれは罠で、ミサイルの直撃を貰って――
<<初期化・最適化が完了しました 一次移行完了。 確認ボタンを押してください>>
そんなマシンボイスで、俺は現実に引き戻される――そうだ、まだ……まだ終わってないッ!
俺はすかさず、その確認ボタンを押すと、己の纏う鎧――『白式』に急激な変化が訪れる。
膨大なデータ、それが処理され、整理されるそのデータ。そして……『白式』が光に包まれたかと思うと、次の瞬間には、俺は先程より白さを増した――いや、まさに純白という言葉が相応しい姿の鎧を纏っていた。
「これは……」
「ま、まさか一時移行"ファーストシフト"!?今まで初期設定だけの機体でこの私と戦っていたというの!?」
そうか――つまり、今この瞬間にコイツ、『白式』は……本当の姿で生まれ変わったんだ。そして、本当の意味で俺専用の機体、『力』に――いや、違うな。
そうだ、確かに力かもしれない。だけど俺は……白式がただの力ではないと思った、そして――いつも俺に対しての弄りやツッコミ、それから色んな事を教えてくれるアイツの言葉を思い出す。
『俺
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