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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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ている』、『IS用の対策兵器を隠している』という一種の噂話を聞いたことがある。だが、仮に本当にそんな技術をあの人が持っていたとしよう。何故今までそれを表に出さなかったのだろうか?
確かに、噂だと言ってしまえばそこまでだが、たらればを考えたとして もし本当にそんな技術を保有していたら と考えたら疑問が残るのだ。そして俺が出した結論は『恐ろしい』の一言だった。
といっても、所詮は俺の勝手な想像の域を出ない――確証も何もないのにそんな事を考えてしまうのは、レオンさんに失礼だ。
だが、あの企業は間違いなく、まごうことなき『変態』である。それは確実なのだ。
話を戻そう、どうしてアリアがオルコットさんのISについての情報を知っているのか――まあ、俺には大体の推測はついた。そう、アリアが今生活しているのは『個室』なのだ。つまり、誰にも邪魔されない。いや、私生活的な意味ではなくて……プライベートの連絡的な意味でだ。
「そういえばユウに言うの忘れてた……えっとね、こないだシャルロットから連絡あったでしょ?」
「ああ、あったな その時にこれでもかっていうほど向こうの愚痴と相談話聞かされたがな それがどうかしたのか?」
「うん、私のところにも連絡きててね、その時にレオンさんに伝言を頼んだの」
ここで俺は確信、やはり推測はあたっていた。やっぱりあの『へんたいたち』か……!
「嫌な予感がするけどあえて言うわ、それでレオンさんに何を頼んだんだ?」
「えへへ、ユウ今日はノリがいいね? えっとね――『イギリスの第3世代ISのデータの詳細が可能なら欲しい』ってお願いしたらね 翌日やけにテンション高いレオンさんから連絡あってね、データ送ってもらったの。 そういえば、随分あの時機嫌がよかったけどなんでだろうね?」
「……やっぱり連絡してたか。 いや、あの人なら本当にやりかねんからなあ。テンション高かったのは多分シャルロットの『専用機』開発で発狂してるからだと思うぞ、うん。 それで アリア、オルコットさんのISの詳細は?」
そう俺が言うと、俺が知っている普段の――真面目に話をするときの彼女の目つきになり『うん』と言うと彼女は言葉を続けた。
「オルコットさんのISは "ブルー・ティアーズ(蒼い雫)"、『第3世代特殊遠距離型』。第3世代の兵装のBT兵器を搭載してテストデータを取る事を目的とした実験機。私がレオンさんに言って貰ったデータにはそれくらいの事しか書かれてなかったから実物を見るのは今が初めてかな。 色々私自身で考察したけど、もし私とオルコットさんが戦うと考えた場合、相性はお互い良くも悪くも最悪。こんなところかな」
「……教師として言いたい事はいくつかあるが、この際それはもういい。 だが、流石は『仏蘭西国企業連』所属
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