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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第15話 『特訓』
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るだけ、マシだよなあ。
俺は、トーストの最後の一口を口に放り込むと、そんな事を考えた。



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時は過ぎて現在二時間目、俺やアリアは入学前に必読とされたあの『鈍器に似た参考書』を問題なく読み終えているし、そもそもフランスに居る頃にISについての知識や技術を無理やり叩き込まれたのだ、『あのへんたいたち』に。

正直、俺自身も恐らくアリアも、『へんたいたち』に一種のトラウマを植えつけられた。
うん、叩き込まれた知識や技術は役に立っているが、あの時のことだけは思い出したくない。
途中、山田先生に女子生徒が何やら質問して、それでその回答に対していろいろ騒いでいたようだが織斑先生の一括によって静まり返った。
そして、ふと一夏の席を見ると、ちゃんと真面目にやっているようだがやはりげっそりと、疲れたような感じをしている。

とうとう心が折れたのか、がくっと項垂れる一夏。これは相当重症っぽいな……。
ただ、座学も技能も一日や二日でどうにかもるもんじゃないと思う。
そうやって一夏に対してどうしてやるべきか考えを続けていると2時間目終了。
ひとまず休憩時間なので、俺は席を立つと一夏の所にやってきた。

「おうおう、相変わらず修羅場前みたいな顔してんなあ一夏――と、冗談はさておき……やっばりダメだったか?」

「あー…うん、ダメだわ。一応ノートはしっかり取ってるんだが、理解が全くできん」

そう言うと自身のノートを見せてくる一夏――うわ、すげえびっしり書いてある。几帳面というかなんというか、要点もちゃんとマーカーなどで印つけているようだし、ここまでやって理解できないとなると、どうしたものか…
本格的にどうしたもんか、そう思っていると――クラスの女子生徒達が群がり始めた。

「織斑くーん、月代くーん」

「お兄さ――月代君、それから織斑君も今日暇?昼暇?夜暇?」

おいこら、そこに直れ――ちょっと最後の一言は頂けないのでお兄さんお説教しますよ。 
そう思ったが思いとどまる、非常に嫌な予感がしたので。もしやってしまうときっと逆効果なんじゃないかと思えてしまったから。

そうやって一気に、まるでなだれみたいに俺達に詰め寄ってくる女子――ちらりと別方向を見ると整理券配ってる女子も居る、おーい俺達は見世物じゃないぞ。マジで怒ろうかあれ。
本当なら休み時間使って一夏にISの知識教えたり、今後どうやって勉強していくか話し合うつもりだったんだが――どうにもこの状況では難しいようだ。
ふと助け舟を求めてアリアと篠ノ之さんの方を見る


「な、何だとっ……ブシドーモデルのポン太君ぬいぐるみだとっ…『ネクスト・イン
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