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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第15話 『特訓』
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接』教えた情報や技能――それをあっという間に吸収して理解する。

確かに覚えさせるようにスパルタをしたのは事実だが…恐らく、今の一夏は俺達が教えた内容の殆どを理解しているだろう。
俺はこの時一夏に対して、持ってはいけないのだろうが『恐怖心』を覚えてしまった。
もし、もしもだ―― 一夏のこの化け物じみた吸収力という才能が、敵…例えば、自分達を襲ったり、ISを兵器としてだけ使用して、何かを傷つける敵だったとしよう。
そこに一夏のような存在が居たとする、まさに恐怖だ。幾ら対応してもそれを情報として吸収されて、対応される。俺は――『友人』に対して恐怖感を抱いてしまったのだ。


そんな『たられば』の考えはやめよう――そうだ、一夏は俺の、俺達の友人だ。そう自分に言い聞かせて、そんな勝手な想像を振り払う。
いま、俺達は第三アリーナのAピットで待機している。そして待機している理由は―― 一夏の『専用機』を待っているのだ。

ちなみにだが、一夏はまだ俺の『テンペスト』やアリアの『ブラッディア』を知らない。対戦方式も分からない、そんな状況で戦う可能性のある相手に情報を漏らすだろうか? 流石の友人でもそんなことはしないだろう。

俺達とオルコットさんの対戦方式は、今日の朝織斑先生から『総当たり戦』との発表があったのだが、それにオルコットさんが反発 『私こそが相応しいと証明するためにあなた達を全員撃墜してみせますわ』と言い切ったのだ――発端となったオルコットさんの意見でもあったため、織斑先生は間違いなく面白がった顔でその提案を受理。

結局、オルコットさんに対して一夏、アリア、俺の順番で当たる事になった。 さてさて、どうにもこの決定戦――嫌な予感がする、だけどきっとこの胸騒ぎは俺の思い込みで、本当は何も起こらなくて、そう俺は自分に言い聞かせて自身の考えを黙らせた。


「しかしまぁ…遅いな」

「…遅いね」

「ああ、遅いな」

「確かに遅すぎるな…」

上から俺、アリア、一夏、篠ノ之さんと全員一致の意見をふと漏らす。
ピットでの待機が下されてそれなりの時間が経過しているが、未だに一夏の『専用機』が到着する素振りはなかった。
遅すぎるだろう――そう思っていると、山田先生が駆け足でこちらにやってきた

「あ、織斑君織斑君!きっきききききまっ――」

「お、落ち着いてください山田先生」

あたふたして己の発する言葉すら噛んでいる山田先生に対して、一夏はそう言うと山田先生を落ち着かせようとする――さて、どうやら来たらしい
一夏が山田先生を落ち着かせていると、今度はピットの入り口から織斑先生が入ってくる。そして織斑先生は未だにあたふたしている山田先生を見ると

「落ち着け、山田先生――さて、織斑…お前の専用ISが到
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