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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第15話 『特訓』
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――特訓、それは物語における登場人物が強くなるための事象、イベント。 『彼』は強くならなければならない。知らなければならない。 未来の為に、己の存在を理解するために
――『少年』が特訓という『お約束』"地獄"の中で、一体何を見て そして自身の存在と力を、どう思うのか。
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「――俺、IS学園に来て初めて幸福というか、幸せというか、そんなものを味わった気がする」
「何だよ悠、いきなり……」
「いやな、IS学園はトースト一切れでもここまでうまいもんかと思ってな……」
現在の時刻は朝、昨日は篠ノ之さんの一件や思い出したくもない事もあったが――なんとかふっかふかのベッドで眠ることが出来た。
あ、よくよく考えればベッドも凄い快適だったから二度目だろうか?
一応一時的とはいえ、俺は篠ノ之さんという女の子と暫く共同生活するわけだし、それなりのルールも確認してある。
ちなみに――寝る前から夜遅くまで『相談事』ということで一夏についての相談と愚痴を淡々と聞かされた。
まあ聞く限りじゃ、流石の男の俺も酷いの一言、いつか一夏刺されるんじゃないだろうか。
それとも本当に男にしか興味がないとかそんなんだろうか?もし本当にそうなら友人関係を真面目に考え直そう。そう俺は心に誓う。
一夏の事や相談事を俺に話している篠ノ之さんは、なんというか至って普通だった。
多分彼女の中では俺はきっと『年上のお兄さん』ポジなのか、俺と一夏について話しているときも普通に笑っていたし、年相応の仕草を見せたりもした。最初見た時は実は、ツンツンした態度でそんな態度しか取れないのかなあとも思っていたが、俺の間違いだったらしい。
そして今、俺は一夏とアリア、そして篠ノ之さんと共に朝食を食べている。
ちなみに俺はトーストとコーヒー、アリアはサンドイッチ、一夏と篠ノ之さんは和食セットだ。
しかし―― 一夏と篠ノ之さんの和食セット、かなり美味そうだ。ふむ、今度注文してみるか。
今、俺達の座るテーブルで俺の正面では一夏と篠ノ之さんが隣り合わせに座っており、食事をしながら他愛のない話をしている。確かに篠ノ之さんの返答の仕方には棘というか、刀みたいな鋭さというか、そんなのがあるかもしれないが――昨日の朝よりはかなりマシになったと思う。
一夏についての相談を受けているとき、俺がアドバイスしたのは
『とりあえず話をする事、まずはそこから――多分ツンツンしてたら鈍感な一夏だし、永遠に振り向いてもらえないぞ。まず第一歩として会話だ会話』
とそう言ったのだ。それが効いたのか、見ているこちらは不器用にしか見えないが、頑張っているのがわ
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