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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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っと、よろしくて?」

「へ?」
「何か用か?」
「何かな」

上から、一夏・俺・アリアと声が掛けられたときに返事をして、その声の主に振り返る。
そこには、一見して『お嬢様』という風貌の少女が立っていた。彼女は、俺が見る限り――まさしく今の時代を象徴しているような、そんな存在に思えた。
戸惑っている一夏を見ていられなくなり、最初に口を開いたのは俺だった。

「何か用か?――イギリス代表候補生にして入試次席の『セシリア・オルコット』さん?」

俺は人当たりのいい笑顔を作ると、そう言った。少なくとも――途中の一言は余計だったのかもしれない。

「誰が次席ですか誰がっ――ふ、ふん……私に声を掛けられるだけでも光栄な事ですのよ?もう少し、ちゃんとした対応は出来ないのかしら?これだから極東の猿は――」

「俺、確かに名前は日本人だし日本生まれだけど、ずっとフランスに居たんだが? 確か自己紹介でも言ったと思うんだけど――」

「し、知っていますわっ――そこの方に言ったんですのよっ」

そういいながら一夏を指差すオルコットさん。
嫌な感じだ、自分の立場をただ振りかざして――周りが何も見えていない。
まさに今の『女尊男卑』社会の、今時の女の子――俺が彼女に対して最初に持った印象はそれだった。
そう思っていると、一夏が俺の肩をポンポンと叩いた

「なぁ、悠」

「どうしたよ一夏、さっきの芸人デビュー本気で考えてくれる気にでもなったのか?」

「いやそれはないな。そうじゃなくて、聞きたいことがあるんだ――質問だよ質問」

ほほう、一夏が質問してくれるとは。しかし一体なんだろうか?授業の内容についてならいくらでも教えてやる事はできるが――


「代表候補生って何だ?教えてくれ悠」


その瞬間、クラス内部でその話を聞いていた女子生徒たちがまるでギャグマンガみたいにずっこけて、オルコットさんは引きつった笑いを浮かべ、アリアも頭を抱えて呆れたような仕草をしていた。

一瞬先程のやり取りを思い出す、これはさっきの漫才みたいな流れの続きなんじゃないかと
――それなら俺もそれ相応のボケで返さなければならないと思ったが、一夏の目は極めて真剣だった。どうやら……マジらしい。

「あー…うん、一夏?一度しか言わないからよーく聞けよ?」

「おう、わかった」

「――代表候補生っていうのはな、国家代表のIS操縦者の候補生の事で、基本的に政府や企業がバックにつく事が多い。簡単に言えば才能のあるエリートって事だよくわかったか?」

「そう、エリートなのですわっ!」


一夏ではなくオルコットさんが大声を出してそう言うと、ビシッと優雅なポーズで人差し指を一夏に向ける。

「本来ならば選ばれたエリート
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