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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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ストなどをしていれば嫌でも知識は身につく。それと、学園から送られてきた『必読』と書かれた参考書、あれも一通りは目は通してある。
そして山田先生に質問された時に一夏は『ほとんど全部、いえまったくわかりません』と言い切ったのだ。流石に唖然、炸裂する織斑先生の出席簿アタック、崩れ落ちる一夏、それを見てただただ苦笑するしかなかった。

自分の弱さを素直に暴露するのはいいことだと思う――しかし、時と場合、つまりは状況を選べよ一夏。だがその勇気だけは俺は尊敬しよう そう心の中で一夏に合掌した。

確かに分厚いとは思ったが、たかが辞書くらいの厚さじゃないか。普通だろう、普通。それとも、俺の感覚がおかしいだけなのだろうか……?アリアも特に問題なさそうにスラスラと読んでいたし、普通だと思うのだが…

そして現在、その一夏がやらかした授業の後の、つまりは二時間目の休憩時間。俺は今度はアリアを連れて一夏の席を訪れていた。

「一夏……ありがとう、俺に本当の強さと勇気を教えてくれてありがとう――お前は最高に勇気のある『いい奴だった』よ」

「待て待てぇ!色々突っ込みたいが悠、お前のその言葉凄く俺を馬鹿にしてないか!?台詞だけ聞いてればすげぇカッコいいのに、後『奴だった』って何だよ、生きてるよ俺!」

そんな漫才のようなやり取りを見ながら、アリアは笑いを堪えていた

「あー…ローレンスさんだっけ?えっと、そんなに面白かった?」

「ん…ゴメン、織斑君。ユウとのやり取りが面白くてつい、ね――そのままテレビとかで漫才やってもやってけるんじゃない?ユウ」

「うん、そうだなあ――なら芸名でも考えるか?俺が月代で一夏が夏だから、『ムーンサマー』とかどうだ?」

「真面目に考えるなっ! なんだよこの流れ、俺は完全に弄られポジなのか!?そうなのか!?」

「安心しろ――半分冗談だから」

「もう半分は本気かよっ…全く…」

そんな漫才を繰り返していると、とうとうアリアは堪えきれずにかなり爆笑していた。
悪いな一夏、朝から色々ありすぎたせいで俺はもう現実逃避しようかと思ってたんだ。
その矢先お前といういい友人に出会えて、俺は理解したよ――お前は実に弄り甲斐のある奴で、そしていいツッコミ役だ。流石は一夏だ

と、半分冗談は置いておいて、冗談抜きで本心から俺は一夏とは仲良くなれる気がした。
少なくとも、話してみる限り悪い奴ではない。人当たりはいいし、他人を惹きつけるような、そんな力を持っているとも思う。

だけど――その心の奥底に、覚悟や信念はあるのだろうか?彼は決断を迫られたとき、選択できるのだろうか?
――きっと、今は無理かもしれない。でもこれから一夏は強くなっていく、俺はそんな確証のない確信を心に抱いていた。


「ちょ
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