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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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、そのほうが親しみが持てると思うしさ」

「そうか、なら…そうさせてもらうかな。 俺は織斑一夏、さっきは人が多くてさ、声掛けようかとも思ったんだけど難しくてさ――これからよろしく頼むな、『悠』」

「ははっ――それは俺も同じだよ、さっきは色々大変だったからな、お互いに。ああ、こちらこそこれからよろしく頼むよ、『一夏』」

お互いにそうやって自己紹介すると、互いに握手を交わす俺と一夏。周りから女子生徒の黄色い声が聞こえているが気にしない。気にしたら負けだ、レッツ現実逃避。

「……ちょっといいか」

ふと、俺と一夏が話しているとそこに割り込んできた一人の女子学生が居た。確か――篠ノ之 箒。篠ノ之 束の妹で、俺の…… 何を考えているんだ俺は。
憎しみの心から出そうになった言葉を俺は押さえ込む。そうだ、何をしているんだ俺は――『彼女』は関係ないだろうが。『彼女』は篠ノ之 束の関係者かもしれないが、篠ノ之 束ではない、篠ノ之 箒という一人の存在だ。

そんな彼女に黒い感情を持つのは間違いだし、それに――『IS』を持つ自身が憎しみに囚われちゃダメなんだと、そう言い聞かせる。
内面でそんな事を考えながら、俺は平静を装って口を開いた

「知り合いか?一夏」

「あ、あぁ――箒、だよな?」

「……」

目の前の黒髪をポニーテールにした、鋭い目をした彼女――篠ノ之 箒は暫く黙っていると、唐突に口を開いた

「すみません、月代さんと言いましたか―― 一夏を少し借りたいのですが、よろしいでしょうか」

「あー、敬語じゃなくていいから。逆にこっちがそれ気にするからさ―― 一夏の知り合いか? なら積もる話もあるんだろうし、俺はここらで失礼するかな――それじゃ、またな一夏」

「悪いな、悠――それじゃまた後で」

そう言うと俺は自分の席に戻ることにした。
しかし――篠ノ之 箒、か…やはり此処は、全ての答えが集って、そして可能性を探す事のできる場所――なんだろうな。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

あの後、色々とあった。簡単に言えば俺の頭痛の種が増えて、本格的に保健室にでも行こうかと思ったくらいだ。

まず、一夏と篠ノ之さんが戻ってきた後の授業、1時間目と似たような内容で『IS基礎理論』に現在のISについての歴史や知識についての内容を加えたような授業だったのだが、そこで問題が起こった。
事が起こったのは山田先生――うちのクラスの副担任の『山田真耶』先生が授業中に『ここまでで何かわからない所はありますか?』という質問が発端だった。

俺もアリアも、ISの知識と言うのは持っていたし――『仏蘭西国企業連』所属として稼動データやテ
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