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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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でいたノベルを思い出した。
IS学園に行く事になったと空軍時代の友人であり、現在は二児のパパである『アレックス』に話をしたら、彼からの餞別と共に『飛行機の中で読め』との事で1冊のノベル本を渡されたのだ。
彼は日本の文化が好きで、自宅には忍者や侍の事が書かれた雑誌が置いてあったが最近別の方向にも興味を持ち始めたらしく、今回渡されたのは多分それだろう。
渡されたのは――1000ページを超えるノベル。


繰り返すが、ノベルだ。日本語で言うと文庫本。決して辞書ではない。
日本にはたうんぺーじと呼ばれる住所録や、こうじえんという辞書があるそうだが、それを彷彿とさせる厚さである。
最初にそれを見たときは、活字にそれほど強いわけでもない俺としては、流石にちょっと引いてしまった。

しかし、手持ち無沙汰になりがちな飛行機の中では暇潰しとして丁度良い、これはアレックスに感謝だな――なんて思いながら読んでみた。

意外や意外、これがどうして、中々に面白いのだった。
彼曰く、どうやらこの作者の作品に魅せられ、中毒患者や末期患者と呼ばれる人種がいるらしいが、正直それについてはよくわからない。

だが確かに、この面白さなら魅せられるのも仕方ないのかもしれない――うむ、気がつけば1000ページ程度なら普通と思えるしな。どこもおかしくは無い筈だ。
ちなみに、俺がその分厚い本を読んでいた時の出来事。

隣に座るアリアにソレを見られ、その本面白いよね、私全巻持ってるよ――と言われたのは、また別の話だ。

閑話休題。

そんな、通称鈍器のような本についてのあれこれを延々と回想していた俺だったのだが、それはおいておこう。
肝心の教室の中での騒動が、一向に収まる気配がないのだ。

一体何が起こっているのか、もしかすると想像しない方が、いやむしろ気にする時点で俺の精神に深刻なダメージを与えかねないのではないか――そんな思考の逃避に陥りかけた時。

「…さて、バカはこれくらいにしてだ。お前達に紹介しておく人物が2名いる。訳あって入学式とHRには間に合わなかったが、先程到着した――入って来い」

俺達の意識を無常なる現実に引き戻したのは、聞き覚えるのある声なのだった。

来た――そう思うと、俺とアリアは教室の入り口を潜り教室の中へと入った。

「え……男?嘘、まさか――」

「もしかしてもしかしてっ……」

教室の至るところで女子生徒達のざわめきが聞こえる、そうなるんだろうなあとは思っていた。
やはりというか、最初に感じたのは視線、視線、視線――受付のときにも感じたが珍しいものを見るかのような視線。
正直、気分がいいものではなかったが……どうしようもないと割り切る。

「自己紹介をしろ、2人とも」

織斑先生にそう言
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