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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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と否定できないな…だけど、これでも空軍の士官学校ではそれなりの成績で卒業してるんだぞ?とはいっても、また1学年からか――まあ仕方ないと言えば仕方な――」

「ああ、ここに居たのかお前達――すまないな、会議で私も予定したより少し遅れてしまった」

俺の言葉は最後まで続く事無く、俺達に対して話しかけてきた人物によって言葉は遮られた。
ふと、俺とアリアが声の主の方向を向くと――そこに存在したのは、『黒』であった。
黒のスーツに長めの黒髪、鋭い吊り目にまるでモデルのようにスラッとした女性にしては長身の人物――そこに居たのは


「――『ブリュンヒルデ』"世界最強"、織斑千冬」


そう俺が呟いた瞬間――目の前から彼女が消えた。そして同時に自身の頭の上から殺気と、『当たっては不味い』という直感が感じられる。

俺はそれを感じると同時に姿勢を低くして後ろにバックステップ。
体制を整えて先程まで自身が居た場所を見ると、そこには『出席簿』らしきものを完全に振り切った『世界最強』の姿があった。
かなり今のはヤバかった、後一瞬でも対応が遅れていたら間違いなく直撃だっただろう。

「どういうつも――」

「何故避けた?」

どういうつもりですか、と俺が聞こうとしたのに対して彼女はそう俺に問いかける。いきなり『世界最強』がこちらに攻撃してきた事によりアリアも一瞬臨戦態勢を取ろうとしたが、その一言で唖然とする。

「単純に、『受けると不味い』――と感じ取ったからですが……ですが、いきなり何をするんですか?」

「手を抜いたつもりは無かったのだがな――いや、すまないな 私がその『ブリュンヒルデ』という名を嫌っているというのが大きな理由でな。後、生徒に対しては厳しく容赦なく何かあれば鉄拳制裁というのが私のやり方だ。先程、私の事を『織斑千冬』と呼び捨てにしただろう?それでだよ」

確かに言われてみればそうだ。俺としては呼び捨てで呼ぼうなどというそんなつもりは全く無かったのだが――よくよく考えると初対面の女性に対して呼び捨てなど最低の行いだろう。
うん、つまり完全に悪いのは俺――しかし何度も言うが、さっきのはかなりヤバかった。もし避けれなかった事を考えると恐ろしくて仕方ない。流石は世界最強、とでも言うのだろうか。

「申し訳ありません。確かに自分に非があります――ええと、『織斑先生』でよろしいのでしょうか?」

「ああ、それで構わん――お前が『月代 悠』でそこにいるが『アリア・ローレンス』だな?フランス政府と『仏蘭西国企業連』のルヴェル大佐から話は聞いている。事情があって入学式には出席できず、遅れるとな」

「確かに…俺――自分が『月代 悠』で彼女が『アリア・ローレンス』で間違いないですが、エディさん――うちの養父をご存知
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