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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第12話 『意思』
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ら、だから――恐れません、『今』ではなく『未来』を望みます」

そう俺とアリアが言うと、4人はどこか諦めたように――それでも嬉しそうに苦笑すると、レオンさんが口を開いた

「負けたよ、揺さぶった程度じゃ絶対に揺れない『意思』、か――やはり君達は『可能性の申し子』だよ。 ならば『仏蘭西国企業連』として君達二人に言おう、IS学園に入学し、心のままに従いなさい」

こうして、俺とアリアは真実と未来、そしてISの可能性を求めて全ての始まりとなる『IS学園』に行く事になる。
そこに全てがあると信じているから、自分たちが探したい答えがあると信じているから――絶対に自分達の『意思』だけは枉げないと誓った


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『ネクスト・インダストリー本社』の社長室で自分達が『IS学園』に行く事に決まった後、俺とアリアは少し困った事になっていた。

今、俺とアリア――そしてシャルロットは本社にある一室に居る。そしてソファに座っている俺とアリアの正面に座る彼女の表情は真剣だった。

「本当に、二人は行っちゃうの…?」

「……ああ、そう決めたんだ。絶対に枉げたくない『意思』があるからさ」

「――ごめんなさい、シャルロット」

自分たちがIS学園に行く、つまりそれは――シャルロットと離れ離れになる事を意味していた。
それはきっと、シャルロットが最も恐れていて、怖がっていてる事だと俺もアリアも、心のどこかで思っていた。
いつか自分達の選択は彼女を傷つける事になる――そんな予感はしていたが、こんなに早く訪れるとは思っていなかった。
あの時、シャルロットが言っていた『どこにも行かないよね?』という言葉は今この瞬間をわかっていたかのようだと――そう思った。

「……僕は、嫌だよ――二人と離れるのは絶対に嫌ッ!」

まるで子供のわがままみたいに、自分の言う事を聞いて欲しい子供のように――涙を流しながら必死に、彼女は叫んだ。
その叫びはきっと彼女の心の内で、本心で――そうあって欲しいと心から願う『願望』なのだろう。

「やっと、僕の心が開ける二人に会えて、二人と居ると楽しくて、あったかくて――二人をまるでお兄さんとかお姉さんみたいとか思って、ずっとこの時間が続けばいいって思って――でも、今二人は自分達の未来に進もうとしてる。わかってる、僕もそれはわかってるけど――それでも、嫌なんだッ! 二人と別れるのは嫌、もう一人になるのは嫌ッ!」

彼女自身はIS学園に今は行けないのだが――それにはちゃんとした理由がある、まずシャルロットの現在開発が進められている『専用機』が未だに未完成だという事だ。
彼女の専用機の開発は既に佳境に入
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