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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第12話 『意思』
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界の未来を、可能性という――人だけが持つ神が本当に存在するのかと 託させてくれ、私達老いぼれの希望を」
『亡国機業』、その存在について俺が知ったのは――デュノア社と提携した後の話だ。
亡国機業"ファントム・タスク"についてわかっている事は少ない。
第2次世界大戦中に生まれた組織らしく、またその目的は一切不明。
存在理由も不確かであり、その規模も不明のままのかなり謎が多い組織である。わかっているのは、組織は大きく分けて運営方針を決める幹部会と、スペシャリスト揃いの実働部隊の2つが存在すること。
近年、その主な標的はISであり――そして、『亡国機業』は自分とアリアが殺し合いをやったあの一件にも大きく関わっていた。
あの時、本来ならば凍結処置を行うはずだった『ハリソン・ラーロング』という女性は、後で分かった事だが――『存在自体が消えていた』。
どうしてそうなっているのかは不明だが、デュノアさんが掴んだ情報から何らかの方法で『テンペスト』の護送についての情報の一部を『亡国機業』が入手した事、そしてあの場に現れた黒服達と、アリアを殺そうとした黒服達は間違いなく『亡国機業』の人間だ
ということが判明した。
そして、今の現状から察するに今後『亡国機業』が俺達をまた狙ってきてもおかしくない、という事だ。
IS学園への入学、それは――『亡国機業』から自分達の存在を守るために、そしてIS学園という環境で自分達の力について知り、全ての真実を探す。
そして、真実を得た上で『可能性』を追い求めていくと。
きっと俺もアリアも、どこかでそうなる事を期待していたのかもしれない――『織斑 一夏』という存在が居る場所で、そしてISという存在が最も集まる場所に。全ての答えがきっと、集う場所に。
見極めたい、見てみたいと思った。ISという存在の可能性を――その可能性はきっとどこまでも行けると、そう信じているからこそ、見てみたいと思った。
「…残酷だぞ。きっとこの先君達が進む道はきっととてつもなく過酷で残酷だ。 絶望なんてものが温く感じるほどのものかもしれん――私達は君達二人が望んでくれれば、無理にでも君達のISを処分し、普通の生活をさせてやる事も不可能ではない。今なら、今ならまだなんとか引き返せるぞ?ユウ君はまだ男性操縦者だと割れていない、アリアさんだって普通の生活に戻る事ができる――『暖かい陽だまり』を捨ててまで、君達は進むのか?」
「――愚問ですよ、自分もアリアも…『今』ではなく『未来』という『可能性』を求めます 例え真実がどんな形でも、どんな現実が待っていようと『それでも』と言い続けます――自分達の『意思』だけは枉げません」
「ユウの言う通りです――私も真実が知りたい。そして、ISの可能性っていうのを私も見たくなったか
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