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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第12話 『意思』
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で、俺自身の存在を明かしやすくなったという事。
『一度ある事は二度ある』とも言う。なので『二人目が居てもおかしくは無い』という事で、予想していたり問題が発生する事無く自身の存在を明らかにできる。

俺は考える――こうして考えると、当初の計画よりやり易くなったんじゃないかと。しかし考える事もある……俺はその考えを口にする事にした。

「――レオンさん、ひとまず織斑 一夏がISを起動させたということは理解しました。しかし……状況が状況で出来すぎているとも思います」

「ユウ君、つまりどういう事かね?」

「単刀直入に言います。彼は、『織斑 一夏』は――現在は保護名目で保護されているかもしれません、ですが『世界で初めてISを起動させた男性』なのですから、当然何かしらの対応はあるでしょう――彼は、『IS学園』に入学する事になるのではないのですか?」

「……私達もそれを予測していた。恐らく織斑 一夏はIS学園に入学する事になる。彼は『世界で初めてISを動かした男性』となってしまったのだからな――何を考えているんだい?ユウ君」

「当初の予定では、俺――自分とアリアの存在を『ネクスト・インダストリー社』と『デュノア社』で結成された『仏蘭西国企業連』を後ろ盾に公表をする予定でした。ですが……その予定は全て台無しになりました。『織斑 一夏』という存在がISを起動させてし

まった故にです。ですから――自分とアリアは、これからどうしたらいいですか?」

俺はレオンさんの目を見ると、そう言った。するとそれまで話を聞いていたアリアも

「……私もユウも、とっくに覚悟はできてます。ですから――レオンさん、エディさん、デュノアさん、主任――私達に言ってください。 皆さんが考えている事を」

真剣な目で彼女はそう言った。
4人は顔を見合わせて、どこか辛そうな表情を作る。暫くの沈黙をした後に――口を開いたのはレオンさんだった。

「……私達大人の都合を押し付ける事になるぞ。それでもいいのかね」

「――俺とアリアは、覚悟はしているつもりです。前にも言いましたよね?自分たちの『意思』を絶対に枉げずに『それでも』と言い続けると。足掻いて足掻き続けて、歩んでいくと」


意を決したのか、レオンさんは複雑な表情をしながら――その言葉を紡いだ

「……私達4人の総意だが、君達二人には――『仏蘭西国企業連』所属として『IS学園』に行って貰おうと思う。年齢的にユウ君は18、アリアさんは16だ――もし高等学校に通っているなら『学生』という立場だろう。それから以前話をした『亡国機業』の事もある。大人の汚い事情だ、そして自分勝手な押し付けだとも思う……だが、二人に頼みたい。当初より予定を変更して『IS学園』へと入学して、そこで見極めて欲しい。世
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