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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第11話 『約束』 後編
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……わかった、じゃあさ――お願いしようかな」
俺は笑顔にシャルロットに対しての感謝を込めてそう言った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャルロットから改めて墓参りをしようという提案があって、まず俺達は墓に捧げる献花を探しに花屋に行った。
そこで用意したのは、前にも持っていっていた『白いアネモネ』と、もうひとつ――シャルロットが選んだ『ヒルガオ』があった。
用意した時にはただニコニコとしてるだけで俺とアリアがどうしてそれを選んだのか聞いても『まだ秘密』とだけ言われて教えてもらえなかったが、改めて聞いてみようと俺は墓地を歩きながら思った。
「なぁ、シャルロット」
「ん? 何? ユウさん」
「聞いてもいいかな――シャルロットがどうして『ヒルガオ』を選んだのか」
すると歩みを止めて、シャルロットは俺とアリアを見る
「うーん……デジャヴ?だよね、あの時僕もユウさんに同じ事聞いたから――えっとね、理由は『ヒルガオ』の花言葉に関係して来るんだ」
「『ヒルガオ』の花言葉?――アリア、分かるか?」
「……私もデジャヴだよそれ、前にも言ったと思うけど花言葉は全く知らないんだ、私」
このやり取りだけ見ているとまさにあの時の再現だった。
「花言葉の1つは――『絆』。 僕が込めたのは『絆がある限りずっと覚えていられる』って意味なんだ――僕個人の思ったこともあるんだけど、『大切な人との絆を忘れたくない、大切にしたい』っていうのも僕の気持ちかな」
「なるほどな――サンキュな、シャルロット。 ちゃんと『祈り』を込めてくれたものを捧げられるからさ、嬉しいよ」
「気にしないで、僕は『あの時』のお返しがちゃんとしたいっていうのもあったし――ユウさんのご両親にもちゃんとお礼が言いたいと思ったから」
俺は心の中でシャルロットに対してもう一度『ありがとう』と言うと、再び墓地の中へ歩き出した。
暫く歩くと、自身の両親の墓の前に着いた。そこで俺は2つの花束を置くと、その後暫くの黙祷を終える。
「父さん、母さん、また来たよ――色々話したいことがまたあるんだ。 色んな人と出会った事、自分のやりたい事がみつかった事、本当に目指したい事がみつかった事――それから、俺自身の覚悟ができたって事も」
前に来た時と違って、俺は自分を偽らず本心で墓石にそう言った。前に来た時は自分を偽って嘘ついて、アリアに怒られて指摘されたから。
だけど、今の俺には覚悟と信念がある。未来に対しての覚悟、見つけて見せると決めた『可能性』。今ここに居る俺の心は、自分の大好きな『青い空』のように澄んでいると思う。
「言いたい事は沢山あるんだ、
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