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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第11話 『約束』 後編
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る。『シャルロット』は傷つけたくなくて心のどこかで拒もうとしていて、『アリア』は隣に居る事を自分のどこかで望んでいる。 月代悠 それはどうしてだ?


自分自身の中の黒い自分の、俺に対する問いかけ。前に俺が答える事から逃げてしまった問いかけ。
俺には――答えを出す事は出来なかった。

アリアとシャルロットの違いは何か、二人とも俺の大切な『友人』だ。自分勝手だと思いつつもそんな二人を傷つけたくないという気持ちはある、巻き込んでしまってもこれ以上傷つけたくないという気持ちが。

だけど、同じ『友人』である筈の二人なのに、俺は別々の想いを持ってしまう。それは――どうしてだ? どうして、俺は…

そうしてまた俺は逃げた。それ以上考えるのが怖くなったから、『都合が悪い』という理由でその自身の問いかけから逃げた。


「それで、今日はどうするんだ? シャルロット――どこか行きたい所とか、買いたい物とかあれば付き合うぞ?」

「えっと……実は決めてないんだ、二人が最近忙かったってお父さんから聞いたから、それで二人の息抜きになればなと思って誘ったんだけど――迷惑だったかな?」

「そんなことないよ――シャルロット」

「アリアさん?」

後部座席で隣り合って座っていたアリアがシャルロットに対して口を開いた

「迷惑なんかじゃないよ、シャルロットは私達に気を使ってくれて、少なくとも私もユウもそうしてもらえて嬉しかったから――だから迷惑なんて事は無いから。 それに特に予定もなかったしね。ほら、シャルロットはどこか行きたい所とか無い?」

「えっと、でも……僕から誘っちゃったんだし、それに車まで出してもらってるから――」

「遠慮しない遠慮しない、今日はユウを足に使うくらいの気持ちでいいから」

「おい待てアリア、今何気に酷い事言われた気がするんだが? 誰が足だ、誰が」

「うん? 進んで車出してくれてしかも運転してくれるとまで言ってくれたのはユウだよね? それに――別にユウも、構わないよね?」

「――そうだな。 よしっ……シャルロット、アリアが言うように俺を足のように今日は使ってくれていいぞ、そのほうが――俺もアリアも息抜きになる」

「じゃあ――えっと、ちよっと遠いんだけど、僕実は前から言ってみたいお店があったんだ だけど色々あったせいで行けなくて」

「はいよ、任された――場所は分かるんだよな?」

そう言うと車のナビのリモコンを後部座席のアリアとシャルロットに対して投げると、シャルロットがそれをキャッチする。

「あ、うん――場所は分かるよ、今ナビの方に入れるね……あのね、ユウさん、アリアさん」

「ん?どうしたよ」

「何?シャルロット」

リモコンを操作しながら、シャルロッ
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