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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第11話 『約束』 後編
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』の発表の準備が整うまで特に何も無い限りは待機、つまりは休暇だ。
今日の予定だが――忙しさが明けた翌日、シャルロットからメールが来ていた。


"
件名:明日、お暇ですか?

本文:
ここ暫くはかなり忙しかったみたいだけど、大丈夫…?
明日なんだけど、もし暇だったら息抜きに3人でどこか行きたいと思うんだけどどうかな?
えっと、お仕事とかあれば僕のことはいいからそっちのほうを優先してね!

"

俺としては、丁度息抜きもしたかったし何より特に予定が無かったのでこの誘いは嬉しかった。暫く手続きや仕事続きだったため、本当にありがたい。
どうやらアリアのほうにも同じメールが行っていたらしく、彼女もこのお誘いには乗り気だった。

そしてその日が今日だった。約束していた時間を確認して企業などで着ているような制服や軍服ではなく私服に着替えるとアリアを呼びに行く。
ひとまず話し合いで車については俺が出す事になった為、シャルロットを自宅まで迎えに行って車で回収して、それからどうしようか――そう考えている俺は、きっと笑っていたと思う。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――本当、楽しそうに笑うよな。見てるこっちも元気を貰えるくらいに。

シャルロットを車で回収した後に俺がふと思ったのはそんな事だった。
別に彼女を『異性』として見ている訳じゃない、単純な話彼女の笑顔はとても純粋で、近くに居る人間にも元気をくれる、そう思っただけだ。それと同時に思ったのは『妹が居たらこんな感じなのかな』という思いだった。

初めて『シャルロット』に会ってから気がつけば結構な時期が経過していた。
俺は――あの時の彼女と今の彼女を比べると凄く変わったと思う。

最初出会った時は笑っていても『違和感』のある笑いだった。
だけど今は、本当に明るくて純粋に笑うようになっていると思う。
『デュノア社』と提携が決まってからは、よく行動を共にしていて俺とアリアの『二人』ではなく彼女を含めた『三人』で行動する事が多く、まるで妹のような存在となっていた。

けど、そうして『シャルロット』と親しくなるに連れて俺の心の中の迷いや恐れも大きくなっていっていた。


彼女は俺が『男性操縦者』である事を既に知っている。その上で、自分達と今のような関係を続けてくれているのだ。
彼女は『そんなの気にしない』と言った、そして俺も心のどこかで嬉しく思っているのは事実だ。
だけど――やはりいつか自分の存在が、彼女を傷つけるんじゃないかと
俺の求める『ISの可能性』を探していく内で、関わってしまった彼女を傷つけるんじゃないかという恐れだ。


――だがお前は逃げ続け
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