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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第11話 『約束』 後編
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ルロットの現在開発が進められている『専用機』が関係してくる。
彼女の父親、デュノアさんから聞いた話だが…シャルロットは今まで自分と対等に話せるような関係の存在、つまり友人や親友などという心を開けるような存在が現在のように関係を改善する前は母親くらいしか居なかったらしい。
だからシャルロットにとって俺とアリアは初めて出来た本当の『友人』らしい。
そのこともあってか、デュノア社を訪れているときは必ず彼女も来ていて、楽しそうに話をしている。
俺とアリアも彼女の事は『友人』だと思っているし、彼女の笑顔はどことなく、相手を元気にするような力がある。だから俺やアリアもデュノア社に行く時は積極的に彼女に会うようにしていた。
それから『シャルロット』関係のもうひとつの理由――それは、彼女の『専用機』に関係していた。
元々、彼女は『専用機』を持っている。
『ラファール・リヴァイヴ・カスタムU』、『デュノア社』が量産している『ラファール・リヴァイヴ』をカスタムした機体、それが彼女の『専用機』だった。
一度デュノア社を訪れた際にスペックを見せてもらった事があるが、個人的には素晴らしいの一言だった。
カスタムする事で機動性と加速性を向上させ、更に射撃時の姿勢制御や補正、近接戦闘における操縦者のサポート、どれを取っても性能としてはかなりのもので、元々第三世代にも引けを取らなかった機体が更に強化される事で恐らく操者次第では『第三世代にも勝てる』のではないかと思ったくらいだ。
だがしかし、その機体は『彼女の専用機だった』のだ。今、彼女は『専用機』を保有していない。
『ネクスト・インダストリー社』と『デュノア社』の提携、そして俺とアリアの公開可能なISのスペックデータに稼動データ、それのお陰で2社のIS関連技術は飛躍的に変化した。
『デュノア社』は経営危機の根本的な問題となっていた『三世代以降のIS開発と技術』についての問題が提携により改善され始め、量産している『ラファール・リヴァイヴ』の見直しとその『後継機』の開発が始まった。
そして『ラファール・リヴァイヴの後継機の開発』が開始された事によりそのテストモデルとなる機体の製作が現在進められている、その機体が――シャルロットの『新たな専用機』である。
元々彼女が『デュノア社』のテストパイロットだったこともあり、また前々から取られていた彼女の稼動データのお陰で開発自体は順調らしいのだが、まだ時間がかかるらしい。なので今彼女は『専用機』を保有していない。
直接俺達が持って行っているデータもシャルロットが乗る事になる『専用機』の開発にも使用される事になっているため、かなり扱いには慎重だったのだ。
忙しさの嵐のような数日間がやっと終わり、当分は『男性操縦者』と同時に『仏蘭西国企業連
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