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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百十一話    『戦技披露会』
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「そうだね、アリサちゃん」
「アリサちゃんにすずかちゃんもひどい…」
「ま、しょうがないわよ。なのははせっかくエクセリオンモードを封印したのに、あんな無茶なモードを搭載しちゃったからね」

やっぱりそれが原因かな。
でも、

「それを言ったらシホちゃんも私以上に無茶なモードが搭載されているよね?
下手したら戦艦を軽く落とせるよね…」
「まぁ、ラストフォームだからね。
でもそれはエクスカリバーフォルムと同様に上の人の承認がないかぎりは結局は使えない代物だし…」

シホちゃんのラストフォーム…。
話だけ聞いてるけど実際とんでもない性能なんだよね。
私のとっておきが小さく見えるほどに…。

「ま、無茶はしちゃうだろうけど頑張ってきなさい。なのは」
「うん! それとシホちゃんも戦うんだよね? 確か、士郎さんと…」
「えぇ。ま、ここで白黒つけるのも一興かも知れないわね」

そう言ってシホちゃんは楽しそうに笑う。
うん。よかった。やっぱり腕試しみたいな大会だからシホちゃん達も楽しんでいるみたいだね。
そこにアナウンスが聞こえてきて、

『…―――まもなく戦技披露会が開催されます。出場されます魔導師の方々は選手控え室に向かってください』
「よしっ!」

それで私は再度、気合を入れ直す。

「なのは、頑張って…!」
「シグナムにも出番見せてな?」
「ま、頑張りなさい」
「頑張ってね」
「シホちゃんも頑張って!」

みんなに応援されながらも私とシホちゃんは控え室に向かうのだった。
そして控え室に到着するとそこにはすでに甲冑を身にまとったシグナムさんと士郎さんの姿があった。

「来たか、なのは。それにシュバインオーグ」
「うん、シグナムさん」
「ええ、シグナム」
「今回は奇しくもなのは嬢とシグナム。そして私とシホというカードだ。
このメンツでは模擬戦でさんざん競い合っているだろうが、今回は大きな大会だ。負けてやれんからな、シホ?」
「こちらこそ。存分に力を発揮させてもらうわよ? 士郎」
「ふっ…」
「ふふ…」

そう言ってシホちゃんと士郎さんはお互いに笑みを浮かべ合う。
二人共とても楽しそうだ。
いつも二人はお互いに息の合ったコンビネーションを見せるけどいざ戦いとなると、そこでも同じような戦いになるからどちらが勝つか分からないんだよね。

「なのは、少しいいか?」
「はい。なんでしょうか。シグナムさん?」
「我が主も見ている手前、格好の悪い姿を見せるわけにもいかない。
よってこの戦い、私が勝たせてもらうぞ?」

そう言ってシグナムさんは触れれば切れるような鋭い視線を私に向けてきた。
いい感じにシグナムさんも闘志を燃やしているようである。
だから私も、

「私も
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