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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第9話 『約束』 前編
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――大人達の真意を知る『二人』、託された未来と希望を手に二人は進み続ける。
ごく当たり前の日常、暖かくて、安心できるそんな日常。誰もが当たり前だと思えるそんな日常。

『二人』と『彼女』もまた、暖かい日常が続けばどれだけ幸せかと思う。

――だが『運命』とは気まぐれで、そして残酷だ。
訪れる未来、迫られる選択――『陽だまり』を捨ててなお、『二人』は進もうとする。


そんな二人に、『彼女』は何を思うのか。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――『前見た時より、嬉しそうに笑うようになった』

俺とアリアはシャルロットを連れて部屋に戻ると、彼女と話をしていた。
他愛の無い話だけど、そんな中で俺は思った事があった。
それが『前に会ったあの時より、嬉しそうに笑うようになった』という思いだ。

今の彼女は心の奥から嬉しそうに、楽しそうに笑う。
まるで、何か重かったものがなくなったみたいに。吹っ切れたかのように。
太陽のような笑顔を浮かべながら話す彼女を見ながら、俺とアリアは話を聞いていた。

「――それでね、お父さんがそのお店がお勧めだって教えてくれてね…」

シャルロットは笑顔で話をしていた。
そして、その言葉なの中には『お父さん』や『お母さん』という言葉もあった。
彼女に何があったかは知らないが、俺自身少し驚いていた。

あの時シャルロットと集合墓地で会った時、彼女は父親との会話で父親の事を『貴方』と呼んでいた。
そして、俺がその事を聞いたときも『あの人』と言ってたのだ。

それなのに、今ここで満面の笑顔で話をしているシャルロットは『お父さん』や『お母さん』と言っているのだ。
他愛の無い話、そんな話でも彼女が嬉しそうに話す話題は、『両親』についての話だった。

「なぁ、シャルロット」

「ん?――何? ユウさん」

「随分と嬉しそうだけどさ、何か良い事でもあった?」

そう聞くと彼女は笑顔で言った

「うん、とってもいい事があったんだ――全部、ユウさんとアリアさんのお陰だよ」

「俺とアリアの?」

「私とユウの?」

俺とアリアを見るとシャルロットは言葉を続けた

「うん、ユウさん…集合墓地で会った時言ってたよね?『人は、可能性を信じる限りどんな絶望や困難があっても――人であり続けられる 困難や絶望を乗り越えられる そして、どんな状況にも可能性は存在する』って」

「ああ――確かに、そう言ったな。だけど…それがどうかしたのか?」

「あの時、ユウさんとアリアさんと出会って――『もう一人じゃない』って言ってもらえて、それで…二人に『可能性』を示されて――僕は
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