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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第9話 『約束』 前編
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した――それじゃシャルロット、悪いんだけどちょっと行ってくる」
「戻ってきたら、また話…聞かせてね?」

それに対して、シヤルロットは困惑していた。

「あ…う、うん――じゃあ、また後で」

「シャルロットさんについては私とレオンに任せなさい」

お願いします とだけ俺は言うと部屋を出て社長の自室へと向かった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


俺とアリアは部屋を出て、社長の自室に着くと部屋の中に通された。
俺が思ったのは――厳重すぎる警備体制だ という事だ。
そして彼、『ジェームズ・デュノア』に部屋の中に通され、今向かい合って座っている。
最初に口を開いたのは、彼だった。

「今日はわざわざ来て貰ってすまなかったね――はじめまして、デュノア社社長の『ジェームズ・デュノア』だ。娘から君たちについては話は聞いている」

「――フランス空軍スカイハウンド隊所属の月代悠です」

「…アリア・ローレンスです、よろしくお願いします」

俺、そして恐らくアリアもかなり警戒していた――何故ならば先日の電話の一件といい、今日のことといい、『デュノア社』に対する不審は募るばかりだったからだ。

「そんなに警戒しないでくれ――そうだね、先に言っておこう。私は君たちが何者か知っている、そして――月代 悠君、君が持っているISがどんな物か、それから君が『男性IS操縦者』だという事もね」

「…貴方の目的は、何ですか?俺達の事を知って、そして今日この場に呼んで――何か目的があるんですか?」

俺は事務的な言葉遣いでそう言った。そんな俺を見て――彼は苦笑すると、話を続けた

「まず、先に言っておきたい――私は君達二人の敵ではないよ。君達の事を知ってどうこうしようという気もない――だから一度警戒心を解いてくれないか。 私に話を、させてくれないか」

そう真剣な目で言うと彼はいきなり俺達に対して頭を下げた。流石に俺とアリアは驚いた。

「頭を上げて下さい、デュノアさん――分かりました、話を聞きましょう」

「ありがとう――さて、何から話そうか」

俺とアリアは彼から話を聞いた。それで一番最初にハッキリしたのは――彼の言うように『デュノア社』は自分達を利用したり、脅そうとしたわけではないという事だ。
それがハッキリわかってしまうと、俺もアリアも、警戒心は薄くなっていた。

彼はまず、電話の件について話すと俺達に謝罪した。『余計な不安をさせてしまった』と。
そして――エディさんとレオンさんに話した案件、俺達も気になっていた『重要な話』について聞かされた。
それは…デュノア社とネクスト・インダストリー社の提携、デュノア社
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