第1章
旧校舎のディアボロス
第15話 はぐれ悪魔祓い
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「最後に言い残す事はあるかしら?」
部長が完全に戦意を失ったバイサーへ訊く。
「………殺せ……」
「そう。なら消し飛びなさい!」
ドンッ!
部長が放ったドス黒い魔力がバイサーを包み込み、魔力が宙で消えた時にはもうバイサーは跡形も無くなっていた。
これが滅びの魔力か……。
兄貴から「一緒にいればその内、滅びの魔力が見れるかもしれないよ」と言われていたが、実際に見てみてみると、背筋がゾッとするな。
「みんな、ご苦労さま」
部長が俺達にそう言う。
俺はいつの間にか戻ってきていた千秋の方を見ようとしたが、いつの間にか俺の背中に隠れていた。
「「「「「………」」」」」
それを見て、みんな、無言になる。
「あ〜。千秋」
ビクッ。
イッセーの言葉にビクッとする千秋。背中に張り付いてるから、震えがダイレクトに伝わってくるな。
「……俺達、何も見てないから」
思いっきり何かを見たと言っているようなものだが、千秋の方は…。
「……そ、そう」
見なかった事にしてくれた事に安堵していた。
「あ、そうだ!この間のお礼がまだだったから、今度の休みにどっかに遊びに行こうぜ!」
「ッ!うん!!」
イッセーの提案に千秋は一気に笑顔になる。
まあ、こいつにとってみればデートのお誘いに等しいからな。
兄貴に報告したら、色々騒ぎそうだ。兄貴は千秋の恋をかなり応援しているからな。
「じゃ、帰ってお茶にしましょう」
「あ、その前に。部長」
「何かしら、イッセー?」
「俺の駒って何なんですか?」
あ、それを聞くか。
っと言うか、表情から何の駒か予想できてそうだな。
「イッセー、貴方は『兵士』よ」
ー○●○ー
「はぁぁ……『兵士』かぁ……。道のりは険しいなぁ……」
俺は契約者の下へチャリを漕ぎながらへこんでいた。
俺の駒が『兵士』だったからだ。
「とりあえず、今は契約を取る事だ!」
契約をいっぱい取って爵位をもらうんだ!
「ハーレム王に俺はなる!」
そう自分を鼓舞し、契約者の下へ向かう。
そうこうしていると、俺はとある一軒家に到着した。ここが契約者が住んでる所だ。……何故か玄関のドアが開いていた。
おいおい、無用心だな。
そう思いながら俺は中に入る。
「ちわ〜ッス。グレモリー様の使いの悪魔ですけど、依頼者の方いらっしゃいますか?」
奥に進んで行くと、明かりが灯っている部屋があった。
俺は部屋の中に入る。
「っ!?うっ!?」
俺は吐き気がして、口元を押さえた。
そこには、釘で逆さに打ち付けられ
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