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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第8話 『晩餐会』
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――私の知っている情報全てのピースが一致する、何ならもっと調べた事を吐いてやってもいい、ここまできても――シラを切るのかルヴェル」

彼のその言葉に対して、大佐は暫く目を瞑るとため息を吐いた


「…ジェームズ、貴様の知っている最大の情報は何だ?」

「――お前が、推測だが…『IS』を保有している、しかもそれはただのISではない。違うか? そして、お前は今あの殺しの天才と言われたエージェント<ブラッディア>を保護している―― 一緒に来ていた『アリア・ローレンス』という彼女がそうなのだろう?」

更に、と付け加えて彼は続けた

「お前の養子――『月代 悠』が今回の一件に関わっている可能性があるという事も、全てが推測の域を出ないが…『お前は何か重要な事』を知っているということを」

部屋に暫くの沈黙が流れる。そして――口を開いたのは、大佐だった

「ジェームズ、この部屋の防音や警備は完璧なのだろうな?」

「…無論だ。私が考えうる中で最高の警備とセキュリティを張って、私自身がチェックしている」

「そうか――これから話す事は極秘事項だし、聞いてしまったら…お前は逃げられなくなる。 お前に娘さんと奥さんがいるのは知っている。下手をすれば二人を巻き込むぞ、それでも――話を聞くか?」

「ッ…例えそうだとしても、私は――お前から聞かなければならない。そして何があっても今度は――私は妻と娘を守り通してみせる、どんな事があってもだ」

大佐はそのまま「負けたよ」と言うと私に向かって

「――レオン」

「何でしょうか、大佐」

「…ジェームズは多分、真相に近づいてる。それにコイツは『私達側』の人間だ――あの事を話そう、二人の事を」

「よろしいのですか…」

「いずれどうせわかることだ――なら今、全てを語ってしまおうじゃないか」

そうして大佐は、彼に対して全てを話した。私も出自を知らないあの機体、"Tempest_Dragoon"についての詳細は語らなかったが、ユウ君に"Tempest_Dragoon"を凍結させようとして、それから何があったのか――そして『男性IS操縦者』という事を話した。

「何かあるとは思っていた、だが――彼が、『月代 悠』が『男性IS操縦者』だと――!それが事実だとしたら、彼の力は――彼の存在は世界を壊すぞ!?」

「わかっているさ」

「何故だ――世界を滅ぼしかねないのだぞ、『彼』という存在は世界にとっては完全な『イレギュラー』だ…それなのに、何故――お前はそこまで落ち着いていられる」


「――あの子が、『アリス』と『ヒサト』の息子だからだ。 そしてあの子は強い、全部あの子は知っているのさ。自分がどんな力を持っているのか、あの子が好きな『空』を飛ぶための力
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