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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第8話 『晩餐会』
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の邪魔をするようであれば、私は――全力で彼を潰す。社会的にも人間的にも、冷徹だと言われようとも全力で彼を潰す。

あの二人は私に示してくれたのだ、『可能性』と『信念』という希望を。そんな私の希望を――若い希望の炎を年の行った人間の理屈で、消してなるものか。

そして、最初に話を切り出したのは――彼だった。


「まずは、はじめまして――デュノア社社長『ジェームズ・デュノア』です。今日はわざわざお越し頂いてありがとうございます」

「気になされないでください――それで、電話にあった『話』というのは?」

次の言葉次第では、私の取る行動は決まる――そう考えた

「そうですね、ハルベルトさん――電話でお話ししていた重要な案件の前に…プライベートな事で申し訳ないが話しがあるんですよ  ――ルヴェル、久しぶりだな」

彼は大佐に話しかけると、大佐はそれに対して無表情で

「ああ――久しいな、ジェームズ こうして会うのは久しぶりだが…昔話をする、という訳でもないのだろう?」

大佐は真剣な目つきで彼を睨み付けた。それはまさに――大佐の異名である<疾風の戦鬼>の目であった
そんな大佐に対して、彼は怯む事無く正面から言葉を放った。

「その通りだ、ルヴェル――私の気になる事は1つだ。 単刀直入に聞こうか…『お前は何を知っている?』そして、『何を考えている?』」

「――言っている意味がわからんな」

「では分かりやすく言おうか――先日の郊外の森であった一件、それに貴様が関与しているのは知っている。そしてあの場で『IS』による戦闘が行われた事もな――これを見ろ」

すると彼は、数枚の分析データをテーブルの上に置いた

「それは私が極秘にあの現場を調べ、そしてそこから得た情報をまとめたものだ――そこにあるように、あの跡は実在している通常兵器で残るようなものではない、だから私はISを疑いその点で調査をした――そうしたら、『あの場にあった遺体』からISが使用されたとわかったよ」

追加でまた幾枚かの書類をテーブルの上に出すと、彼は続けた

「あの場で発見された『遺体』は全て無残な姿だったが――なんとか情報を得る事ができたよ。 そして得られた情報は『死んだ人間など居ない』という情報だった」

「――それで?」

「まだシラを切るか、確実に存在していた人間が『死んだ』のに、『死んだ人間は居ない』という事になっていたのだぞ?――死んだその人間達は存在しているのに『存在していない』そういう事になっていた人間だ――結論を言ってやろう」

今度は彼が大佐を睨み付けて、『その言葉』を言い放った

「あの場所で何かがあって、そしてこの結果が示す事――奴等は『亡国機業(ファントム・タスク)』では無いのか?そう考えれば
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