暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第7話 『親心子心』
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した二人の『可能性』、私もそれに魅せられてしまった。
だから私は、その二人に会いたいと望んだ――そして、私達家族をその『可能性』で変えた二人に、私は会って話をして、そしてもし私の信用に足りるなら――協力したいと思った。

私のやった事は 『社長である自分自身が直接『ネクスト・インダストリー社』に話を持ちかける』 という事だ。
今日、恐らくルヴェルと彼ら二人は『ネクスト・インダストリー』に居るだろう。そこで何をしているのかは定かではないが…確実に居る。
だから私は直接電話をして、『レオン・ハルベルト』に私自身の運命と社運を掛けた『ある重要な提案』を持ちかけ、二人に会う事を希望した。

場所は数日後に開かれるわが社の『晩餐会』、そこで極秘に『あの話』を『レオン・ハルベルト』に持ちかける。
そして、シャルロットに未来と『可能性』を示した二人に会い、話をしよう――感謝の言葉と、本当に私が自身の『可能性』を預けるに相応しいか、話をして見極めたい。

さあ、『可能性』を私にももっと魅せてくれ、ルヴェルの秘蔵っ子よ――そして、私を納得させてくれ。 魅了させてくれ。

――もし、シャルを変えたそれが本物なら、 私も全力で力を貸そう。 私をビジネスではなく『可能性』で動かせた君達について、もっと教えてくれ

私は、ふと自分のデスクの上を見る。そこには1枚の書類があった――

『デュノア社とネクスト・インダストリー社の提携提案書』 私の未来と希望を託した、数日後に切る私の――最大の切り札。

その書類を私は厳重に保管すると


「―― 一人の子の親として、そしてシャルを変えた君達の『可能性』に魅せられた私に教えてくれ、君達は 『何者』なのかとね」


そう、社長室で呟いた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――すれ違いを続けていた親子は、分かり合い、歩み寄り…『可能性』を信じる事で本来の『家族』としての形を取り戻す。そして、ジェームズ・デュノア、彼もまた『可能性』に魅せられる。


――彼と二人が出会い、『運命』が大きく動き始める時は近かった。そして――刻々と世界を揺るがす出来事も、二人と『可能性』に魅入った者達に迫りつつあった。




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