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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第7話 『親心子心』
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いなかった。
アルメルは、私に愛人が居る事を知っていた。
だが妻は、それについて私を責めなかった――それどころか
『貴方が私を愛したのと同じで、その人のことも――心から愛しているのでしょう?』
そう言ったのだ。その言葉を聞いて、私は――男として情けないとも思ってしまった。
愛人に子供が居る、という事を話しても彼女は変わらなかった
『なら、私も――いつかその子に私の子供を見せてあげたいわね』
本当に、妻は妻には敵わないと思ったし、妻は――『自分の子供をいつかシャルに会わせる』というのが1つの願いだったらしい。
だが、その願いは叶う事は亡くなった。原因不明の病――亡くなった『コレット』、引き取る事になったシャル、そして――あの事件は起こった
シャルを引き取り、実家連れてきたその日――『子供が産めない』身体となり、心を病んでいたアルメルは初対面のシャルに対を見るといきなり――
――パァンッ!
「この…泥棒猫の娘が――!」
そう、言ってしまったのだ。
そうしてしまった事を、妻は後に酷く後悔していた。
「私は、あの子を傷つけたくなかったのに…なのに、私の事であの子に八つ当たりをして…」 そう言って、ひたすら妻は後悔した。
本当は妻だって、シャルの事を見てやりたかったのだ、受け入れてやりたかったのだ――そして、そんな事があったにも関わらず私がしていた事は『仕事』だった。
最低だと思う。私は、仕事に逃げて娘と妻を見ないフリしたのだ――
そうして、私と妻、シャルの親子関係に溝を作ってしまう。
後に――娘のIS適正が非常に高いと会社の調べで分かると、私は…また過ちを犯してしまう。
シャルロットを自社のテストパイロットにして、他者や国が娘に干渉するのを防ごうとした。
確かに、国や他企業は娘に干渉する事はなくなった――そもそも、娘の存在自体が一部の人間にしか知られていなかった。
だが私の『良かれと思って』やった行動は、シャルを傷つけてしまい関係に更なる溝を作る事になる。
娘は、実家と『デュノア社』に幽閉される人形になってしまったのだ。そして…デュノア社を倒産させないために、経営危機をなんとかするために私は娘のIS稼動のデータが必要だった。
私は、結果として『守る』のではなく――傷つけ、『利用』してしまったのだ。
だが、今日シャルが『話をしたい』と言ってくれて、私と妻はリビングでシャルの前に座ると、話を聞いた――
『今日知り合った人達に、僕は教えられて分かったんです――自分で何かをしなきゃ、自分で『可能性』を信じて行動しない限り何も変わらない、今の僕は――自分の思ってる事を全部伝えなくちゃいけないと思った』
シャルは私達に向かって、そう言った。
私と妻は
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