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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第6話 『企業』
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を支援しよう――そして、君たち二人に手出しなど絶対にさせんとも約束しよう――さて、早速で悪いのだが…」

それまで嬉しそうだったレオンさんの目つきがまた真剣なものへと変わる。

「君達のIS――"Tempest_Dragoon"と"ブラッディ・リーパー"を一度こちらに預けて欲しい――データの蓄積の準備や解析、それから…これが重要なのだが――"Tempest_Dragoon"にはリミッターを掛けなければならない」

「リミッター、ですか?」

「ああ、そうだ――知っているとは思うが"Tempest_Dragoon"は軍用IS、それも…3.5世代に分類される。無論この情報を知るのは一部の人間のみだろうし、既に知られているなら世界中に広がっているだろう――だから、存在を出来るだけ隠す為にリミッターを掛けて『3世代IS』ということにする」

「なるほど…そうすることで3.5世代という『規格外』を押さえ込んでしまうんですね?」

「その通りだ、『軍用』というだけでも問題になるのに3.5世代となるとそれこそ不味い事になる――だから存在を隠すためのリミッターだ」

「わかりました――では、『テンペスト』を暫く頼みます」

俺は『テンペスト』に暫く我慢してくれよと心の中で言うと、ネックレスを外してレオンさんに渡す。

「確かに、責任を持って預かろう――それから、アリアさん…君の"ブラッディ・リーパー"もだ」

「私のも、ですか?」

「ああ――といっても、君のISは調整ではなく強化だね――『タバネ』に渡されて、その後ちゃんとした調整も行っていなかったのだろうが――かなり改良の余地がある。全体的な強化と調整を考えて、君のISも渡してもらいたい」

「…わかりました、じゃあ――お願いします」

そうアリアは言うと赤黒いチョーカーをレオンさんに渡す。

「確かに――ちゃんと2機については私も直接参加して、調整をさせてもらう――後、これを渡しておく」

するとレオンさんは2枚のIDカードを俺とアリアに渡してくる。
「うちのIDカードだ――それがあれば『うちの企業に所属している』という事も証明できるし、うちの管轄化ならそのカードを使って利用する事も出来る――さて、これからの話だが…『男性IS操縦者』の公表やうちへの所属会見――色々あるが、まずは君達のISが最優先だ。それが終わらない事には次には進めないからね…さて、どうしたものか――」

レオンさんは続けて何か言葉を言おうとしたが、それは続かなかった。
社長室の――多分レオンさんのデスクだろう、そこの電話が鳴った

「すまないね、ちょっと失礼する」

そう言うとレオンさんは立ち上がり電話を取りに向かう


「ひとまず…これでまずは第一歩、だなユウ」


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