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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第5話 『シャルロット・デュノア』
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!――他の二人はどうしても構わんッ!何としてもお嬢様を保護し、連れ帰るのが私達の仕事だ、いいな!」
そう言うと、ジリジリとこちらに歩み寄ってくる黒服達――俺は小声で
「アリア――とりあえずこいつらを黙らせて帰ってもらう、ちょっと手荒になるけどいいか?」
「うん…つまりユウ、こいつ等は『殺して』もいいんだよね?」
「あのな…普通の子が居るのにここを殺人現場にする気か? というより女の子がそんな物騒な事言うな。 ただ適当にボコって帰ってもらうだけ――いいな?」
「…ユウがそう言うなら、そうする――わかった」
冗談抜きであのまま放置していれば、アリアは黒服達を殺しかねない――実際、アリアはISを手に入れる前までは生身で殺人や工作を行ってきていたらしいから、可能だとは思う。
ただ、不安なのは『ボコるだけ』と言ったがアリアがどの程度で済ませるか――殺さなければいいと考えているなら半殺しにしても問題ないと考えているかもしれないし。
さて――やるしかないか そう考えていると
ピリリッピリリッ――
先程、シャルロット・デュノアの手を引こうとしていた男のポケットから携帯電話が鳴る
黒服の男はそれに出ると
「――はい、ええ見つけました――今から本社にお連れしようかと…少し邪魔が入りましたがすぐに」
誰と話しているのだろうか――恐らく、黒服の喋り方を見る限り奴らの上司や上の人間だと思うが…
「場所ですか?――はい、集合墓地ですが――は? 連れて来なくてもいい?お嬢様を連れ戻すのは、中止ですか? 」
何やら変な流れになってきた――黒服の男は、携帯を持ったままシャルロット・デュノアに向かって言った
「…シャルロットお嬢様、お父上からお電話です――それから、私達はこれで失礼します」
そのまま黒服の男はシャルロット・デュノアに仕事用の携帯電話を渡すと残りの二人に「社長命令だ、撤収するぞ」と言うと一度だけこちらを一瞥してそのまま去っていった
そのまま乱闘にでもなるものだと思っていたから、正直拍子抜けしてしまった。
「…なんだったんだ?」
「さあ…?」
そして改めて電話をしている彼女の方を向くと、何やら言い争いをしていた
電話の向こう側で男性が大きな声で何かを言うのに対して彼女は
「貴方に何がわかるのッ!自分の勝手な都合ばかり押し付けて、僕が今日という日を大事にしてるのをし知っていたくせに――それなのに無理に黒服の人たちに連れ戻させようとしてッ」
その言葉に対して、電話の向こうでまた男が何かを言う
「うるさい、煩いッ!僕の気持ちがお父さんに分かるの!?――ずっと、ずっと僕とお母さんを放置して――見捨てた貴方がッ!」
彼女がその言葉を放つと、先程まで電話の向こうで
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