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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第5話 『シャルロット・デュノア』
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んと言った?俺自身の聞き間違いでなければ――『シャルロット』と言わなかったか?

『シャルロット・デュノア』――報道規制がされているのでそこまで有名ではないが、俺はとある知人から聞いた事がある。
デュノア社社長、ジェームズ・デュノアには『シャルロット・デュノア』という子供が居るという事を。

そして今の状況――もし、彼女がごく普通の一般人なら、こんな黒服達がわざわざ現れるだろうか?
よそよそしい態度で『シャルロットお嬢様』等と言うだろうか?
そう考えると――先程黒服が言った名前と今の状況で、彼女が何者であるか見えてきた


――俺とアリアに感づいて、という事ではないのだろうが…デュノア社の関係者、それも実子の『シャルロット・デュノア』か

正直状況はよろしくない事には変わりなかった。何故なら――この黒服達を含めて、彼女も『デュノア』の人間であるからだ。
今、デュノア社と関わる事はあまり得策ではない――いつ俺とアリアの事がバレて確保に動かれるかもわからないのだから。

だがしかし、この状況も放置できる訳はなかった。

黒服の一人がシャルロットに歩み寄り、ガシッ と彼女の手を無理やり引こうとする

「痛っ…は、離してくださいッ!僕には――僕にはやらなきゃならない事があるのっ!」

「ご理解ください、シャルロットお嬢様――貴方様は、デュノア社にとっての重要人物であり『社長の実子』です――大人しく私達とお戻りください!」

「い、嫌ッ――離して!」

「ええい…お前達、手伝え――お嬢様が錯乱してらっしゃる」

そう黒服が言うと、残りの二人もシャルロットに歩み寄ろうとする

「おいおい待てよ、彼女――嫌がってんだろ?『痛い』と言ってるのにも気がつかないのか?」

俺はそう言って、シャルロット・デュノア――彼女の腕を掴んでいた男の方を掴む

「何だ貴様は、さっきから邪魔ばかりして――私達は『デュノア社』の指示で動いているのだ、それを邪魔するとはどういう事か分かっているのか?」

「そうかデュノア社か――デュノア社は、一人の女の子確保するために随分暴力的な事もするんだな?邪魔してるのは確かだろうけど、彼女が嫌がってるのにそれを『はいそうですか』って放置できるわけ無いだろうが」

それだけ言い放つと、俺はそのまま俺は黒服を彼女から引き離して突き飛ばす

「貴様ら――覚悟は、出来てるんだろうな?」

すると、黒服三人が俺とアリア、そして彼女――『シャルロット・デュノア』を取り囲む

「腕、痛くないか?」

そう尋ねると、シャルロットは驚いたようにして

「あ、ええと――大丈夫、その…ありがとうございます」

俺は苦笑して、黒服達を見る

「お前達、お嬢様には決して傷をつけるな
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