暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第12話 攻略会議とパートナー
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〜2022年 12月2日 第1層・トールバーナ〜
あの事件。……この世界がデス・ゲームとなってから早一ヶ月。
βテスターが数多くいると言うのに、まだ誰一人として第1層を突破できていない。判る者ならば判る。βテストの時と比較してみれば一目瞭然なのだ。
異常的な難易度上昇だと言う事が。
(……βテスターであるオレも、今だにBOSSの部屋にさえ到達できていない。そして……リュウキもだ。リュウキは情報集めを優先してくれているらしいから、余裕はやっぱりあるとは思うけど……それでも、あの時の、βの時と比べたら攻略時間が異常に掛かっている。あの期間でフタ桁の層まで突破したアイツが、だぞ。……やっぱりあの時のリュウキの言葉通り、だな。幾らなんでも上方に修正しすぎだ)
トールバーナの噴水広場に腰掛け、考え込んでいるのはキリトだ。
はじまりの街、別れる間際にリュウキに聞いたあの言葉。別れた後も、戒めの様に 奢らない様に自身に刻み込んだつもりだが……それでも認識甘かったと言わざるを得ないのだ。
『2ヶ月で第6層まで上った』
それは、キリトの中ではちょっとした誇りでもあった。ネットゲーマーなのだから 前人未到の地まで到達する事も目標に置いてある。最前線から遅れてしまう事が怖いから、と言う事もあるだろう。
故にリュウキが遥か上に到達していっている際には、本当にプロなのか? と思った。この手のゲームプレイで自立出来ているレベルの人なのかと。……ただの廃人プレイヤーでは到達出来ない領域。そう直感していたから。
それとこのゲームに関して、攻略速度の異常さは、他にもある。以前のβテストの時は好きな時間にログイン、ログアウトできる状況でびプレイだ。そして、数々のプレイヤー達はゲームだけしている訳ではないだろう。
ある者は学校に、ある者は働きに、等 必ずゲーム外の時間は存在する。
キリトの場合は学校があったから、限られた時間の中でのプレイ。故に実際のプレイ時間は1日3〜4時間だ。βテスト開始祝日では、それ以上にプレイ時間は伸びるだろう。
それだけの期間で自分は6層まではいけた。
だが、今は1ヶ月ぶっ通しでプレイ(厳密に言えば睡眠時間をとっているが)し続けても、それでも、第1層のBOSSの部屋にさえ到達できないのだ。βテスト時代ならこのペースでプレイをしていたら、1週間、いや 3,4日あればたどり着ける自信がある。
(………だけど、漸く誰かのパーティがBOSSの部屋を見つけた。……だからこそ、この広場でBOSS攻略会議が行われる。ん? そういえば、リュウキは着ていないのかな?)
キリトは、噴水広場に集ったプレイヤー達を見渡した。その多数の人の中でリュウキを軽く探してみたが、見
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