暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第12話 攻略会議とパートナー
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訴えた。
 その言葉を聞いた皆は頷き、そして 同じパーティのものは互いに頷きあい。1人が拍手をする。
それに連動したかのように、集まった約40人全員が一斉に拍手していた。

 キリトは拍手こそはしていなかったが穏やかな表情で見ていた。
 そして、最後列。そこからも更に少し離れて 見ているフードを被った男も、同様だ。

「それではこれから攻略会議を始めたいと思う……まずは」

 この攻略会議は良いものだ。BOSS戦参加以外でも、情報の交換だけでも、有意義にできるだろう。とキリトは思っていたが、その次の言葉にキリトは焦りを隠せなくなってしまう。

「最大6人のパーティを組んでみてくれ。フロアBOSSは単なるパーティでは対抗できない。パーティを束ねた《レイド》を作るんだ!」

 キリトが一番動揺したのは、ディアベルの言葉の中にある《レイド》と言う言葉を聞いてだった。
 何故なら、キリトはこの1ヶ月間、ソロを貫いてきた。パーティプレイをしたのはサービス開始初日のみだったからだ。ディス・コミュニケーションと言ってもいい。今更、あの時の様に気さくに他人に話しかけたりも出来ない、自信がなかったのだ。

「うっ……ええッ……」

 ……ソロでやってきてるからこそ、パーティを組める様な心当たりも無かった。

 混乱し、動揺し、そんな時だ。キリトは少し離れたところでフードを被った1人のプレイヤーが目に留まった。


 そして、もう1人 レイドという言葉を聴いて、挙動不審になってしまっている者がいた。

(……やばいな。あぶれる可能性大だ。今までソロばかりだったから、BOSS戦も含めて1人だったから、レイドは想定してなかった。 β時代では普通に参加出来たが……、やはり デス・ゲームになってしまったからか)

 フードの男、である。彼も焦りを隠せなかった。今まで つまり健全なゲームだった時。定員の絡みもあるが、ある程度の実力を示せば参加する事も出来ていた。
 が、今はそんな無茶はさせて貰えないだろう。
 
 レイドを言っている以上は、ソロでは危険だと参加はさせてもらえない可能性が高い。まだ、だれもフロアBOSSというものを経験していない事もあるだろう。

「……ねぇ?」

 色々と策を張り巡らせていたそんな時だ。彼と同じようなフードを被ったプレイヤーが話しかけてきた。

「あなたは……その、1人、なの……?」

 少し警戒心がその言葉に現れている様だ。この事から、このプレイヤーもあまり会話慣れはしていないのだろう。

「……ああ」

 慣れていない、というのは自分も同じ事。フードを被った男は、無視する様な事はせずに、返していた。今、そのせいで困っているのだから。

「……そう。私もそうなの。……
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