暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第12話 攻略会議とパートナー
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当たらない。
こ の攻略会議には40人程参加をしているし、何より もう会議も始まる所だった為、キリトは短期間では確認しきれなかった。

「はーい! そろそろ始めさせてもらいまーす! 今日はオレの呼びかけに応じてくれてありがとう。オレの名はディアベル。そして、気持ち的に! 騎士(ナイト)! やってます!」

 恐らくはBOSSの部屋を見つけたPTのリーダー格だろうか? 彼の声は 緊迫感さえ、醸し出しているこの広場内の空気を和ませ、そして笑いを誘ったようだ。その彼の陽気な言葉から自然と周囲から笑みの表情が浮かんでいるのが、後ろからでもよく判る。

「ははっ……、SAOにジョブシステムなんて無いだろ?」
「そこは勇者って言わないんだな? 言いたいんじゃないのか〜?」
「よっ ナイト様♪」

 言う声援、口笛や拍手と共に沸き起こった。確かに この世界(SAO)には システム的な(クラス)は存在しない。生産系のスキルを修練し、修めていれば、《鍛冶屋》《料理人》《服飾》等と呼ばれる事はあるが、事 戦闘においての職 メジャーで言えば《勇者》《騎士》《戦士》《格闘家》等の職は寡聞にして聞いたことがないのだ。

 そう、故にディアベルがいう《騎士(ナイト)》と言う職は無い……が、彼の言動、仕草、そして 場を読み和ませるスキルは システムでは到底賄えない貴重なモノだと言えるだろう。

(……リーダーの資質がある者ってきっとああ言う人種を言うんだろうな)

 離れたところでローブをかぶっている男がそう呟いていた。緊迫していた空気を殆ど一瞬で和ませる事が出来たのだから。仮に、職が出来たとしたら、彼が相応しいのは やはり指導者(リーダー)だろう。

 そして、ディアベルは表情を改めると攻略会議、本題へと入っていく。

「今日! オレ達のパーティは、あの塔の最上階でBOSSの部屋を発見した」

 ディアベルのその言葉に場はどよめいていた。確かにその情報は既に蔓延していた。が、実際に本人の口からそう聞くのでは、インパクトが違うだろう。 一ヶ月間もの間、大勢の犠牲者をだし、それでも到達出来なかった場所なので、信憑性にかけていたのだ。

 だが、ディアベルの真剣な顔を見れば誰もが信じるだろう。

 そして何より、あの男は、嘘をつくようにも見えないし付く必要も無い。そしてその表情は自信もあった。

「……オレ達はBOSSを倒し、第2層に辿り着いて、このSAO(デス・ゲーム)も、いつかきっとクリアできるってことを、《はじまりの街》で待っている人達に伝えなければならない! それが、今この場所にいるオレ達。戦う事が出来るオレ達の義務なんだ! そうだろ!? 皆っ!」

 ディアベルは強く、その言葉を強く言い、更に胸を叩きながら
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