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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第4話 『触れ合う心』
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止めてアリアが言った
「――いや、そんな事ないさ。きっとアリアが言ってくれなきゃ、俺はずっと…自分に嘘ついたままだったから、だからアリアに感謝することはあっても、アリアが謝ることなんて何も無いよ」
「ん…なら、良かった――それでもう帰る?」
「そうだな、もう夕方過ぎだし――って、あれ?」
ふと、先程まで居た集合墓地、そこに―― 一人の少女の姿が見えた
「…ユウ?」
「いや――アリア、あれ…」
俺は集合墓地の中を歩いていく、一人の女の子を指差して
しかもその女の子は、周りをキョロキョロと見渡している。まるで――何かを警戒するみたいに
「もう夕方過ぎだぞ?そんな時間に―― 一人でこんな場所出歩くか?」
「…最近物騒だからね、ちょっと心配かな?」
まあアリアのように自分の身は自分で守れるほど強ければ話は別なんだろうけど…恐らくだが――あの少女はどう見ても、一般人だ。
それに、あの『仕草』も気になるところではある。
「一応俺…これからどうなるかは分からないけどまだフランスの平和を護る空軍パイロットだしなぁ…」
「普通、その台詞は言うにしても警察とか陸軍の人が言う台詞じゃないの?――確かに、不安ではあるけど…それに――あの子、何か警戒してるし」
アリアもそれに気がついたのか、指摘してくる。
俺はそのまま、踵を返すと集合墓地の方向に戻り始める
「声掛けるの?」
「ああ、やっぱり心配だからな――余計なお節介だったらそれはそれで、そのまま帰ればいい」
「ん…了解。じゃあ行こうか」
そのまま集合墓地に戻り、先程の少女を探す――すると、目的の少女はすぐ見つかった。
ある墓石の前で、その彼女はただ、佇んでいた。
――とても悲しそうで、辛そうな表情をして、ただ墓石の前で佇んでいた。
そんな彼女を見て、何かしら思うものはあったが意を決して
「――こんにちわ、こんな時間にお一人ですか?」
俺が歩み寄り声を掛けるとその少女は ビクッ と身体を震わせた
「あ、え――えっと…」
「あー…失礼、俺はフランス空軍所属の『月代悠』って言う者だけど――で、こっちはうちの知り合いの『アリア・ローレンス』」
名乗り終えると、俺は身分証とドッグタグを見せる
「えっと、フランス空軍の方達がどうして私に声を…?」
「いや、俺達は墓参りの帰りだったんだけど…こんな時間に一人で集合墓地を出歩いてたもんだから、どうしたのかと思って――最近色々物騒でしょ?ほら、こないだの郊外の行方不明事件とか――色々あるもんだから」
すると彼女は「なるほど」と言うと
「ああ、それは――」
彼女が何かしらの言葉を放とうとした時だった
「ユウッ!」
「ッ――!」
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