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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第2話 『紅の姫君』
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! だってそれで満たされるなら――嬉しいと感じられるなら私はそれでいい!」
いい加減に――しろぉ!
聞いていたように、この"Tempest_Dragoon"のGと加速力は半端じゃない――だけど、それを制御してこそ、従えてこそパイロットだろうが!
だから耐えろ、制御して見せろ、漢を見せろよ月代悠ッ!
「この――分からず屋がぁ!」
何度目なるのか、彼女の攻撃を回避して、今度は近接武器をコールする――可変機構剣<フェイルノート>
可変機構剣<フェイルノート>、スペック表を確認する限りではこの剣は実体剣で、エネルギーを出力することでエネルギー刃を出力することも出来る。
そして――状況に応じて <バスター>、<ダブル>、<スラッシュ>の3つの形に可変できる。
俺はすかさずバスターに切り替えると、テンペストに言い放った。
―― 一気に決めるぞ、テンペスト。次の攻撃でトップスピードを出す、やれるな!
すると一瞬の間を置いて、それに答えるように緑色のエネルギーウイング、<ハイペリオン>を出力最大で翼を開く
「正面ッ!」
両腕部に装備されているエネルギーブーメラン<シュトルム・ハーケン>を彼女に向かって放つ
それを彼女は切り払いで防ぐが――そこまでは読んでいる
「これで終わりにするッ!」
<ハイペリオン>の出力を全開にして開かれた翼を羽ばたかせて、両手で構えた<フェイルノート>を向けて近接戦闘を仕掛ける
一瞬で彼女との距離を詰めて、俺が<フェイルノート>を振り下ろす
「反応できないッ――流石お兄さん、私の期待通り――ここまでかな」
そう彼女が呟くと同時に、<フェイルノート>は彼女のISを切り裂き絶対防御を貫通――そのまま地面に叩き付けた
「はぁッ…はぁッ…流石に、辛いな――テンペスト、彼女は生きてるよな?」
すると、ウインドメッセージで
『対象ISをスキャニング――生体反応あり、生きていると思われます。ただ、搭乗者に負傷を確認、手当てが必要と判断』
「サンキュ…本当は俺も少し休みたいが――先にあの子、だよな――」
俺はそのまま、彼女を叩き落した地点に向かって降りていった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼女との戦闘の後、俺はそのまま彼女を撃墜した地点の近くに降り立った。
まずは、彼女を探さなければならない。
「確か、この辺りに――居た、あれだ」
大木の近くに、ISを解除された状態で彼女が倒れていた。
俺はすぐさま彼女に歩み寄ると
「ぅ…ぁ、私…」
「目――覚めたか?」
すると彼女は驚いて身を起こそうとするが、恐らく怪我が原因だろう―
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