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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第2話 『紅の姫君』
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ら――そんな理不尽な現実(イマ)を、再び俺が空を飛ぶための力を――

そして、ウインドウには『適正化完了』という文字が浮かぶ

「俺は…俺は、あの子を止めたい。止めなきゃならないんだ! テンペスト!! 俺に力を貸せぇ!」

俺は『最適化』完了のボタンを押すと――機体が変化する。

灰銀色のアーマーに、中型のバックブースター。
そして――初期化状態の時よりも大型化された背中の非固定浮遊部位の緑色に輝く『エネルギーウイング』

武装確認――エネルギーバスターライル<インフェルノ>×2 エネルギーウイング<ハイペリオン> エネルギーブーメラン<シュトルム・ハーケン> 可変機構剣<フェイルノート>


「じゃあ、始めよう、お兄さん――最初で最後の、最高の殺し合いを!」

彼女は持っていた大鎌を構えると、こちらに切りかかってくる――だけど、ISを装備した俺には『視えている』

だから――俺はその行動を『視た』上での行動を取った。

彼女の攻撃を俺は、右腕部のエネルギーシールドを展開することで防御する

「エネルギーシールド!? そんなものまで――あははっ、もっと楽しくなってきた!」
「ああ、そうかい!だけど――俺は君をとめさせて貰う!」

彼女の攻撃を弾き、スラスターを噴かせて距離を取ると同時に武器をコールする――呼び出すのは バスターライフル<インフェルノ>
一応威力はリミッターを付けてある――直撃でも即死することなんてないと思うが


「これでッ――!」

右手のバスターライフルのトリガーを引くと、エネルギー収束砲が発射される。
だが、彼女はそれを回避。先程まで彼女が居た地点には巨大なクレーターが出来ていた

「今の、かなりヤバかったよお兄さん――少し掠めたしね。本当洒落にならない威力だね、ソレ」

正直その通りだ。リミッターつけてこの威力。連発は利かないがこの威力は異常すぎる
どうすれば彼女を止められる、そう考えているうちにも彼女は容赦なく攻撃してくる。

「ほらほらぁ! さっきから防戦一方で――そんなんじゃ私は殺せないよ!」

違うんだよ――俺は、君を止めたいんだ
心のどこかで、それを否定する自分に気が付かないフリをして――俺は悪態をつく

「楽しい、楽しいよねお兄さん! 私は今凄く楽しいよ! 今まで――今までこんなに満たされたことなんてなかった、殺すか殺されるかの状況なんてなかった! みんなすぐに死んじゃうから――パパも、ママも、友達も、他人も、簡単に死んじゃったけど、今は最高に楽しいよ!」
「違う――違うんだよ、それは君の心じゃない、心の痛みだよ! そんな事を続けていたら――本当にヒトでは無くなってしまうぞ! そんなの、ただの壊れた人形同然じゃないか!」
「構わない
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