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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第1話 『目覚めし暴風』
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たからなのか、その彼女は少し驚くと
「――男?」
「…男で悪かったな」
「うーん…まあいいや、ねぇお兄さん――お兄さんは私を満たしてくれる? 殺してくれる?」
「悪いんだが、折角可愛い女性のお誘いだが――急ぐんでできればそれはご免被りたい」
「そんな事いわないで――私を満たしてよ」
瞬間、彼女が動く――次の瞬間には彼女は俺の真上で、持っていた鎌を振り上げていた
だけど――
「…ッ! 真上からの切り下ろし、動きが大振りすぎる――当たらない!」
俺はその行動を『予測』していた。そしてその予測から行動を判断し、来ると思った瞬間に左に飛んだ
「えっ…?」
「殺せなかったのが、そんなに不思議か?」
俺は無意味だと知りつつもハンドガンを彼女に向けて、問いを放つ
「お兄さん、面白い――今の確実に殺したと思ったんだけど、どうして避けれたの?しかも生身で」
そう、先程この彼女が放ってきた上段からの切り下ろし――普通なら見えてから反応すれば間違いなく間に合わずに即死だ。
だけど、俺はその行動が来ることを『予測』したからこそ、彼女の攻撃が来る前に反応できた。
だが、相手はISこちらは生身だ――そんな事が出来ても、長くは持たないのは目に見えていた。
「とりあえず、運が良かったからって事にしといてくんないかなッ!」
悪態をつくと、俺はハンドガンを連射する――勿論、無意味だ。ISに対してそんなものが効くわけがない
「ははっ、お兄さん面白いね!でも――そんなモノじゃ、私に傷をつけることは出来ないよ!」
知ってるさ――だから俺は、全速力でバイクまで走る。
けど、心のどこかでわかっていた――確実に追いつかれてしまうなんてことは
「逃がさないッ!」
逃げても、直ぐに追いつかれて彼女の大鎌が俺を襲う――それをなんとか転がることで回避する。
しかし――転がった所で、彼女からの追い討ちが来る――また避けるが、今度ばかりは避けきれない。俺は脇腹を切り裂かれた。
「あ…がァ…!」
バッサリとやられた。切られた傷口からは結構な血が出ている――今はまだいいが、これはほっとくとヤバイ。
そして今受けた傷のせいで――これ以上、彼女の攻撃を避けることは出来ない。
クソッ――ここまでか
次の瞬間、再び彼女が大鎌を振り上げて、俺を真っ二つにしようとしてくる
間に合わない――回避は不可能――ここまでか、そう思って覚悟を決めた
死を覚悟した瞬間、それは起こった。
俺が右手に持っていアタッシュケース――突然それが光り輝いたかと思ったら、俺を殺すはずだった攻撃を弾き飛ばしたのだ
「な、何!?」
予想外の事態に困惑し、彼女は距離を取り身構える
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