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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第1話 『目覚めし暴風』
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、何だ?」
すると、彼女は笑顔で
「こないだ私を『殺そう』とした男の人たちが持ってたデータに第3.5世代、軍用IS――"Tempest_Dragoon"の凍結と護送に関するデータがあったの。それで――"Tempest_Dragoon"はどこ?」
すると、黒服達の顔が一気に青ざめて
「こ、こいつまさかあれを狙って――う、撃て!お前ら撃て!あのガキを殺せェ!」
黒服達が銃口をISを纏った彼女に向けて撃つ だが――そんなものは、無意味だ。
ISに対してアサルトライフルや銃弾なんて、傷ひとつつくわけがない。
撃たれた弾丸はすべて彼女のISに当たっても弾かれてしまい、それを見て彼女は心底詰まらなさそうに
「もう、おしまい――?」
「ひ、ひぃっ…」
彼女は、笑顔で男達に血濡れの大鎌を向ける。
男達は弾切れになっているのもお構いなしで彼女に対して銃口を向け、狂ったようにトリガーを引き続ける。
だが、銃弾を撃った所で意味はないし、撃つ弾もない――まさにその状況は、狩られる者と狩る者だった。
「で、"Tempest_Dragoon"はどこ? 私――あんまり気は長くないんだけど」
「あ、アレならあそこのガキが持ってる!」
そう言って黒服の一人は、俺が隠れている木陰を指差す
クソッ――余計なことしやがって、なんとかしてこの場を離脱して戻らないと――俺も殺される
「ふぅん…ありがとう黒服の人、じゃあ――さよなら」
「ぇ――」
その言葉が、黒服の最後の言葉となった。
次の瞬間、彼女は大鎌を一閃して黒服二人を真っ二つにした。同時に、『黒服だったモノ』から真っ赤な液体が噴出して、一体を真紅に染めると同時に、贓物を周囲にぶちまけた。
「う、うわぁぁああ!!」
「た、助けてくれぇぇええ!!」
「あ…ぁぁぁ…」
残った3人の黒服も、その場から逃げようとするが――彼女は再び鎌を振り上げると無慈悲に
「煩いな――『私を殺して(満たして)』くれないなら、邪魔だよ。死ね――」
という言葉と同時に、残り3人も真っ二つにして、ヒトだったモノが赤い液体と贓物を更に周囲にぶちまける
すると、またその彼女は楽しそうに今度はこちらを向くと
「本当に、つまらない――また誰も私を殺して(満たして)くれない。貴方もそう思うでしょ、そこの人」
そう言い放った。
彼女は間違いなく木陰に隠れている俺に対してその言葉を放ったのだろう――クソッ、逃げようにも逃げられないか
俺は緊急用の発信ボタンを一度だけ押す。これは――もし何かあった場合、エディさんに緊急信号が送られるようになっている。
そして俺は木陰から出て
「いや――俺には理解できないな、そういうの」
木陰から出てきたのが男である俺だっ
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