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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第1話 『目覚めし暴風』
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うか?

そうして俺は、自分の愛車である単車に乗り、『ハリソン・ラーロング』と会う予定のフランス郊外の森に向かった。

バイクを走らせて暫く、運転しながら尾行や襲撃などを警戒していたが――そんな事態は発生しなかった。
むしろ…何もなさ過ぎて逆に警戒してしまうほどに。

そうして約束している郊外の森深く、近くの道にバイクを停車するとアタッシュケースを持って森に入っていく、暫く歩くと約束しているポイントに数人の人影があった

――あのうちの誰かが、ハリソン・ラーロング なのだろうか? 念には念を押すと言うが…エディさんから聞いていた確認方法っていうのを試してみるか

俺は、ケースを持って黒服たちに歩み寄ると

「こんにちわ」

すると、黒服の一人がこちらに気がつき、言葉を返してくる

「お前がエディ大佐の話にあった護送役か? 随分と若いな――で、ブツは持ってきたのか?」

言葉を返してきたのは黒服の『男』だった。

「ええ、勿論――その前に聞いてもいいですかね?」
「何だ?」

ここで俺は、相手が本物かどうかを確認するために――ある質問をした

「エディ大佐の誕生日、いつか分かります?」

すると黒服は なんだ、そんな事か と呟くと

「1月25日だろう?これでいいか?ならブツを渡してくれ――」

なるほど、よーく理解した――だとしたら、俺が取る行動は1つだ

「…確認しますけど、貴方は『ハリソン・ラーロング』さんですよね?」
「あぁ、私がハリソンだが――それがどうかしたのか?」

俺は 『そうですか…』 と言うと、腰のホルスターから銃を引き抜き相手に向ける。

すると他の黒服達も身構えて銃をこちらに向けてくる

「全員動くな!」

仲間の額に銃口を突きつけられているからなのか、他の黒服たちはその言葉に従って身構えたまま静止した。

「な、何のつもりだ!」

黒服がこちらを見ながら叫んでくる―― 何のつもりだ というのはこちらの台詞だ

「『何のつもり』はこちらの台詞だ―よ。あんた、ハリソン・ラーロングは女性のはずだ。なのにあんたはどう見ても男――それに、『ISは女性じゃないと動かせない』筈なんだよ」

すると、銃を突きつけていた男が チッ と舌打ちすると

「クソッ――お前ら、コイツを殺せ!アレだけはなんとしても奪え!」

俺は躊躇いなく引き金を引くと、目の前の男の頭を打ち抜く――すぐさま走り出すと、近くの木の陰に隠れる。
隠れた直後、木の横を銃弾が掠めていった。間一髪、だったようだ。

「さて、エディさんの言ってた最悪の事態になった訳だけど、これはどうしたもんかな――」

確認できただけで、残りの黒服の数は5人、それと恐らくだが――あの黒服
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