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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
プロローグ
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武装にコストの割りに性能もそれなりにいい。
だが、『第二世代』なのだ。決して第三世代ではない。
ましてや、各国が総力を尽くしてもまだ現行で3世代が限界なのだ、それなのに――3世代を上回る機体など、少なくとも俺は知らない。

「――やはり、話をしなければならないか」

そう言いため息を再びつくエディさんは本当に深刻な表情をしていた。
俺は自分の中で考えた。フランスにどうして3.5世代のISが存在しているのか。何故今まで公にならなかったのか。
もし、エディさんの言うように存在しているのなら、その情報というのはデュノア社や政府は既に知っているか、欲しがる筈なのだ。
しかし、そんな話聞いたことがない――どういう事だ?
冗談抜きにかなりヤバイ話なのだろうな…そう考え、多くの事を考えると俺は覚悟を決めた

「まず…ここから先を聞いたらユウ、君も共犯だ――聞いて逃げるというのは許されなくなる。いいのか?」

「…今更ですよ。ここまで話しておいて今更過ぎます。それに…自分は軍属です、覚悟はできているつもりです」

エディさんはテーブルの上にあるコーヒーを啜ると暫くの間険しい顔で眼をつぶり、暫くすると決心が出来たのか

「――まず、この"Tempest_Dragoon"はただのISではない」

「ただのISではない、というのはどういった…?」

「フランス空軍所属の君ならば話くらい聞いたことはあるかもしれないが、ISの軍用転移――については知っているね? そして…アメリカとイスラエルが共同開発を行い、『軍用IS』を開発しているということも」

軍用ISの開発――話くらいは聞いたことがある。
詳細、スペック等全く不明だがアメリカとイスラエルが共同開発で『軍用に』調整されたISを作っているという話は聞いたことがある。
だが、あれはあくまで噂話だ。公の報道や確実なソースがあるわけではないので、俺自身『うわさ程度』と放置していた。

「恐らく君の聞いているのは噂話程度のレベルだろう、だがこのTempest_Dragoonは――フランス軍部ではなく"ある人物"により極秘に製作された『軍用IS』だ」

ガタッ! という音と共に俺は椅子から立ち上がる。

その言葉に、俺は唖然とした――そして、思わず椅子から立ち上がりエディさんに詰め寄っていた

「ま、待って下さい!――軍用IS!? なんでそんな代物をエディさんが!?」
「落ち着きなさい。ちゃんと答えるから――とりあえず座りなさい」

そう言われ、俺は自分を落ち着かせると椅子に座りなおす。

「…まず、何故私がこのような代物を保有しているのかという件だが――ある人物に、ある理由で極秘にこのISを完成させてくれと依頼されたからだ」

「ある人物って言うのは…」

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