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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
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は依頼したのは私だし、詳細はどの道話さないといけない。だから話すが――第3.5世代型IS"Tempest_Dragoon"<暴風の竜騎兵>。そう呼ばれているISでな、この機体自体、まさにバケモノと称される代物で、私自身が凍結指定を出した」
「凍結指定って――そんなにヤバイ機体なんですか?」
正直な話、話を聞く限りこの話自体がかなり深刻な話だということは理解できた。
今の世界じゃ当たり前のことだが、ISというのは一種の力の象徴でもある。
例えばの話、自国の軍事部に強いISがあればそれは他国や外部――害をなす存在に対しての抑止力になる。
"もし手を出せば絶対的な力で叩き潰される"というプレッシャーを他に与えることが出来るのだ
だが、その力を凍結するとエディさんは言っているのだ。つまり、それだけその機体が危険な物であると言うことだ。
「…実はな、この機体――パイロットが居ないんだ」
「パイロットが居ない?」
「あぁ、正確には機体が認めないんだ。それどころか…無理に乗ろうとしたテストパイロットを解除不可能状態で暴走、高速起動のGに耐え切れずに死亡している」
「――それは」
「それと、その機体の特性上というのもあるが…できればこの件については私が信頼を置ける人間だけで処理したい――頼めないだろうか」
少しだけ考える。まず、この機体の危険性――パイロットではない人間が乗ろうとした、というのもあるだろうがこれ以上死人を出すのは不味いだろう。
それに、信頼の置ける人間の間だけで処理したいという事もあるし、何かしらワケがあるのだろう。
――ん?待て、ちょっと待て
ここで俺は何か大事なことを放置しているのではないかと思った。
ッ――待て、待てよ…!
そうだ、『少し考えればどう考えてもおかしいのだ』
「エディさん…」
「何かね?」
そうだ、待て――先程エディさんは何といった?
"3.5世代"と確かに言った。だがしかし――
フランスの3世代以上のISなんて、聞いたこともないし、3世代以上のISなど俺も存在すら知らないし、聞いたことも無いのだ。
「…先程、そのTempest_Dragoonは3.5世代だと言いましたよね? 確か――フランスのディノア社は未だに第二世代の『ラファール・リヴァイヴ』までしか完成していない筈ですが?」
デュノア社。量産型ISのシェア世界第3位の大企業であるが、未だ生産できるISが第2世代止まりであることから経営危機に陥っているのは俺も聞いたことがある。
コストパフォーマンスに優れ、汎用性の高い第二世代の完成系とも言ってもいい『ラファール・リヴァイヴ』は確かに男である自分から見ても素晴らしい機体だ。
汎用機体でありながら容量の多い拡張領域、豊富な
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