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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十一幕 「オルコット家の家庭の事情」
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を打たれました!今までの私はたいしゅーげーごー主義の腐った狗でした!リビングデッドです!ゾンビです!!」
「は、はぁ・・・」
「しかし!!セシリアさんの言葉で私は本当の命に目覚めたのです!!自分という“個”を持ってもいいんだと!!革命です!レボリューションです!!」
「そ、それは良かったですわね・・・」
ちなみに大衆迎合主義とは海外ではポピュリズムと訳され、ついでにポピュリズムは前者とはだいぶ違う意味合いで使われているためセシリアは話について行けてなかったりする。
「セシリアさん!!ああ、セシリアさん、セシリアさん!!あんなに愚かしい事を言った私の話を嫌な顔一つせず聞いてくれたセシリアさん!!私、私を変えてくれたセシリアさんに一生ついていきます!!今日から“お姉さま”と呼ばせて下さいまし!!」
「へ!?ちょ、ちょっと流石にそれは――」
「ああ、麗しきお姉さまぁぁーーー!!!」
「きゃぁぁぁ!?あ、貴方何を!?というか人の話をちゃんと・・・ひゃんっ!?」
反応するよりも早くつららはセシリアの胸の谷間に顔をうずめる。胸元に顔をうずめたつららがもぞもぞと動き、こそばゆさに肩がビクリと反応してしまう。こういったスキンシップをされるのは初めてなセシリアは咄嗟に引きはがそうとしたが、力負けしているのか全く引きはがせない。その小柄な体の一体どこにそんなパワーを秘めているのやら。
・・・この目、昔見たことがある。そうだ、この目は幼い私が母に向けていたものと同じではないか?つまり、今の彼女には私の一挙手一投足が無理やりにでも好意的な解釈をされる・・・!?
気付けば余りの大声に周囲のそこかしこからクラスメートたちが集まり、何事かと目を白黒させている。
「え!?何々?それは突然の愛の告白!?」
「峰雪さんてソッチ系?ソッチ系の人?」
「バッカあれは違うわよ!!」
「じゃあ何が起きてるの?もしかしてオルコットさんが女誑しとか?」
「ズヴァリ!!峰雪さんの“
起源覚醒
(
ゆりのはな
)
”よ!!(どーん!)」
「「「な、なんだってー!?」」」
・・・などとアホなことを言っているクラスメートたち。セシリアがどう見ても困っていることなど知ったこっちゃねえと言わんばかりに野次馬を続行している。言外に助けを求めるが、「面白そうだから却下」と雰囲気で返される。
「お姉さま・・・お姉さまってとってもいいにほひがします・・・」
「ち、ちょっと!匂いを嗅がないでくださいまし!!だ、誰か助けてぇぇーーー!!」
衆人環視の元、同性に胸元の匂いを嗅がれるというかつてない状況に混乱と羞恥で顔を真っ赤にしたセシリアは、久方ぶりに神に祈りを捧げた。天まで届け、このカオス。
翌日、そこには完全に諦観したセシリアにべったりくっつくつららの姿があ
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