第六話ジェラールとエルザ
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ギルドの医務室
ジェラール達が医務室に運ばれてきて数時間。
三人は大きな怪我はなかったがまだ目を覚ましていない。
(なぜ・・)
マカロフは、評議院に三人の処分について聞くためアギトとともに出かけている。また、ラクサスは、ギルドに戻ることなく旅に出て、ギルダーツは仕事に、ミラには、下で仕事があった。今ギルドにいる中では三人の監視をするのはエルザが適任だった。
エルザは、複雑な気持ちを持っていた。エルザはジェラールが好きだ。しかし楽園の塔の1件でジェラールは、大きな罪を背負ってしまった。二人はもう2度と出会うことができないはずだった。しかし目の前にいるのは間違いなくジェラールだ。
「ここは・・」
「目が覚めたのか・・・いったい何があった?」
目を覚ましたジェラールにエルザは問いかけた。
「俺がいた牢獄が何者かに襲われた。多くの死傷者が出た。罪を償う前に死ぬ気はなかった。しかしあの場にいたら俺は殺されるかもしれないだからフェアリーテイルのギルドを目指した。ことが収まるまでここにいておさまったら牢に戻るつもりだ」
「評議院の牢が襲撃されたのか!?」
評議院の牢は多くの犯罪者が収監されているため警備は、厳重だ。ネズミ一匹潜入できない。その牢が襲撃を許した。エルザには、驚きが隠せなかった。
「エルザ今までお前に迷惑をかけてしまってすまなかった」
「ジェラールもしかして記憶が・・・」
「一部だけだがな楽園の塔の一件は、思い出したシモンのことも・・・」
「そうか・・・」
楽園の塔の一件、ジェラールは、仲間のシモンを殺した。二人の間にある大きな溝それがシモンのことだ。
二人は、長い間黙っていた。二人以外にも人が二人いるが二人ともまだ目を覚ましていない。実質二人きりだ。よくある小説ではこのまま二人で大人の階段を上るのだが残念ながらこの小説の作者にそこまでの文才と勇気がなかった。まあ、あってもこの空気では、さすがに書けない。
長い沈黙の後、突然ミッドナイトが動いた。寝返りを打ったのだ。
「てめーいいとこだったのに邪魔すんなよ!!」
「「コブラ?」」
「あ・・・」
実は二人とも早めに起きていたのだが二人があまりにもいい関係だったので寝たふりをしていたのだがミッドナイトがそのまま寝てしまい寝返りを打って邪魔をしてしまいそれをコブラが起こったためばれてしまった。
どうやら二人ともジェラールと同じ考えだったためジェラールと共にフェアリーテイルを目指したのだった。
「俺はキナナと釣り合えるように罪を償うつもりだ」
キナナとはフェアリーテイルの従業員の一人だ。かつて呪いをかけられ蛇でありコブラの親友キュベリオスであった。六魔将軍の一件以降キュベリオスは呪いを解かれて元の姿に戻った。コブラは、罪を償いキナ
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