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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第11話 隠しイベント発生です
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これほどの差を感じるのかと。その最大の理由がそこにあった。
全てを視通す眼は、レベル、ステータスの絶対を覆す事が出来る。……勿論 現段階では、だが。
「……さて、行くか」
リュウキは、ウインドウを消すと、歩を進めていった。何度か、蝙蝠やスライムがPoPしてきたが、問題視しなかった。
〜洞窟の最奥〜
奥へ奥へと進んでいくにつれ、この洞窟内に変化が現れていた。岩が剥き出しており、ゴツゴツとした印象だった洞窟が、変わった。人工建造物かの様に、大理石がびっしりと敷き詰められている回廊が見えてくる。
ここから先は、先ほどとは違い、分岐点は無い。ただ直線に回廊が続いているだけだ。……目的地へと向かって。
「……この先、だな」
流石にダンジョンの全てを、細部にまで覚えている訳はない。……が、感じる事はある。まるで、空気が重くなっているかの様な雰囲気が漂っている。 なんとも言い難い妖気が湧き上がっている様に感じるのだ。
そして、その直感通りだ。その回廊の先には巨大な扉が待ち構えていた。この先に 目的の相手がいると言う事だ。
リュウキは迷う事無く扉に手を当てた。すると、自分の身体の何倍もある扉が、滑らかに動き出した。一度 プレイヤーが扉を開けた、と認識すれば殆ど自動で扉が開く仕様になっている。
扉が開ききったその時だ、決して明るく無かった扉の奥が更に《暗く》染まった。
それは黒い炎だった。熱いのか、冷たいのか判らない薄気味悪い炎。
通常炎とは明かりを灯すものだ。だが、これは明らかに違った。この炎は光りは生み出さず、逆、闇を生み出す。
その闇の炎は、道を示すように 《闇》を生み出し続け、最後には円状に闇が広がりその中央の闇は更に濃いものだった。
深淵の闇、という言葉が相応しいだろう《暗黒》。
『……何者だ』
そして、その深淵の闇から、声が聞こえていた。低く重い声。たった一言だと言うのにまるで、一瞬で場を支配したかの様な錯覚に見舞われる。
「……久しぶり、と言っても通じないか。話は早めに行こうか。……マナをドリアードに返してやってくれ」
……が、リュウキは動じた様子は無い。そのBOSSは隠しイベントのBOSS。
以前にβテストの時に戦った事があるが、第1層の迷宮区で出てくるモンスターは勿論、この層のBOSSを遥かに凌駕する力を持っていた。
第1層のBOSS《イルファング・ザ・コボルド・ロード》と、この相手と戦った後に戦ったが、それよりも強かった。それも、とりまきがいるわけでもない単独の出現でだ。
(―――……さて、今回はどれ程上方に修正されているのかな?)
リュウ
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