暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第11話 隠しイベント発生です
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 洞窟の様なダンジョン、それは通常のフィールドより遥かに高いPoP率を有している。狩場としては良い条件なのだが、それはその場所の位置も考えなければならない。この洞窟の様に街からも遠ければ、更に危険だろう。無論洞窟内にも、モンスターがPoPしない安全ポイントはあるが、完全に体勢を立て直す為には、街や村が近くにある事が一番だから。
 

「……まあ、それは初心者(ニュービー)……なら、だが」

 リュウキは、片手剣を肩に担ぐとゆっくりとした足取りで進んで行った。一歩一歩進む事に、深い闇が場を支配していく。索敵スキルが無ければ、本当に視界が見えないだろう。
 そんな場所で、モンスターが突然PoPしたら……、冷静さを欠いてしまう。

 この洞窟内でPoPする《Killer Bad》が更に厄介だ。

 このモンスターは所謂、蝙蝠であり、暗闇でも目標に性格に攻撃を行ってくるスキルを持っている。超音波(エコーロケーション)だ。故に敵の攻撃のMissは殆ど見込めない。

「…………」

 が、例えそうであったとしても、リュウキには関係ない。

 キラーバッドの姿を視て、完全に目標を補足。暗闇の中を如何に動き回ろうとも、逃さない。全てを視通す。敵の攻撃、回避、全てのパターンを把握。

「……フッ!」

 全てを読んだ上で、接敵し、斬りつける。
 相手の弱点は翼。その場所に正確に当てると、宙を飛ぶ事が出来なくなる。飛行タイプには割と多い弱点だ。
 そして、翼破壊に成功すれば、相手はもうどうすることも出来ない。

 トドメの一撃を難なく当て、その身体を砕いた。

「ふむ……。おっ?」

 リュウキは、片手剣を収めると同時に《Level up》の表示が現れた。

「それはそうか……、敵の強さがあがっているんだ。それなりに経験値取得量も上がってるから」

 レベルが上がるとは思ってなかった為、リュウキは少し驚いていたようだ。そして、指をふり、メインウインドウから、ステータスウインドウを出した。
 現在のステータスを確認する為に。

「……敏捷性(AGI)が、フム。これくらいあったら、十分出来る……な」

 数値を見て判断をしていた。幾らシステム外スキルを使えるとは言っても、ステータスも勿論ある程度は必要だ。

 リュウキと言うプレイヤー、その最大の特徴は、そのレベルでは、そのステータスでは有り得ない程の力で、敵を倒している所にある。

 極端な話になるがLv1のプレイヤーがいきなり、魔王になんか勝てるわけ無いだろう。

 普通、抗う事すらできない。そう、普通ならば、だ。言ってしまえば、()は普通ではないのだ。 だからこそ、βテスト時代にキリトは異常を感じていた。
 同じレベルで、なぜ
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