暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第11話 隠しイベント発生です
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
する とある森へと脚を踏み入れた。
 その森の奥深くに、開けた場所が存在する。大きな樹木が象徴的な場所だ。

「……ここ、か」

 リュウキは辺りを見渡した後、手を大樹に宛がった。すると、その次の瞬間、効果音と共に《!》のマークが立ち上がった。クエスト発生フラグが立ったのだ。

「成程……、発生の条件は以前にのβの時のままだったな」

 これは、通常のNPCから得られるイベントではなく、ダンジョンに隠されている隠しイベントである。
 発生したと同時に大樹がざわめきだした。大樹だけじゃない。まるで森全体がざわめいているかの様に、草木が揺れ動いたのだ。
 そして、目の前の大樹が光り輝く。

『ああ……何年ぶりだろうか。この私の存在に気づいた人間の存在は……』

 光りを放つと同時に、目の前の大樹が喋りだしたのだ。初見であれば 驚く光景だろう。だが、リュウキは違う。

「……はは。と言ってもちょっと前にも会っていたんだがな」

 リュウキは、以前にも会っていたのだ。この太樹、木の精霊とも言えるNPCに。それを思い出し、苦笑いをしていた。木の精霊はリュウキの言葉に応えたかの様に、木ノ葉を揺らした。そして、更に光りが増していく。

『そなたは、私を見破った……。そなたの力量……最早疑うべくもありません。どうか……我が願いを聞き入れていただきたい。かなり危険なことなのですが……』


          □         □          □


              クエストを受注しますか?

              YES       NO


          □         □          □


 応えたと同時に、クエスト受注ウインドウが現れた。

 そしてリュウキは、迷う事無く、YESを押す。

『もう一度……、確認をしたい。これは生半可なものではないのです……。あなたの実力を……疑っているわけでは有りませんが……。私のせいで、人を死なせたく無い……と思うのも事実なのです。ゆえに……もう一度だけ聞きます。今回の頼み、それは あなたの命の保障はできません。おこがましいのですが……。それでも、私を……助けていただけますか?』

 木の精霊は、不安そうな声色で、そう返してきた。その話が終わったと同時に再びウインドウが現れた。


          □         □          □

               本当によろしいですか?

              YES       NO


          □         □          □


 再確認の表示が出たのだ。
 一度YESを押してい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ