お赤飯
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だんだん危なくなってきてるらしい。そろそろ寄越してくれって天皇家が言って来た。金も随分溜まったんだろ? 近頃はばら撒いてるらしいがな」
「ああ、土地を買ってるな。お蔭で賑わってるじゃないか」
「それはありがたい。新種の苗なども提供してくれたからな。安定して作物ができている」
苗とか生活必需品を品種改良して売ってあげた。
「まあ、小次郎とかもだいぶ強くなってるしそろそろいいかとは思ってる」
「そうか…………できるかぎり、早く頼む」
「ああ」
どんどん酒がなくなってくな。
「おい、私も混ぜろ」
やってきたエヴァにも酒を上げて話しの続きをする。
「なるほど。たしかに、各店舗も売り上げが順調に伸びているし問題ないだろ」
エヴァも賛成みたい。それから二時間ほど立つと紗代が帰ってきた。紗代は今妖怪退治・保護以外は江戸に神鳴流の道場を作ってそこで、親を亡くした子供たちを引き取って神鳴流を教えている。まあ、素質ある子達だけだけど、それ以外は普通の孤児院に入ってもらってる。ちなにみどちらもこの店の出資だ。ようは、裏道場(?)を神社に建ててそこでやってるしね。そっちに炎王鬼さんや小次郎、雪奈も移っている。あとは神鳴流をある程度覚えた天狗さんも稽古してくれてる。基本小次郎だけどな。
「ただいまです…………」
「ん? どうした餓鬼どもに問題でもあったか?」
「顔が赤いが…………」
「つらいなら寝とけよ?」
「いえ、子供達はいつもどおり元気です。その…………シオン様…………」
紗代が顔を真っ赤にして、俺の袖をちょこんと掴んできた。
「なんだ?」
どうしたんだ?
「…………えっと…………赤ちゃんができました…………」
「「なに!」」
ガシャーン!!!
「おめでとう」
うわ、店から鵺たちもきたな。
「「本当ですか!」」
「う…………嘘じゃないんだな?」
エヴァが震えていて、鵺達も紗代につめよっている。
「はっ、はい…………間違い、ありません…………なんども確認しましたし、ウンディーネがそういってましたから…………」
ウンディーネがそういうなら確実かな。体調管理頼んでるし…………にしても、ほんとに父親になるわけか…………よくできたな。
「なら確実だな…………」
「「おめでとう紗代様」」
「そうだな、おめでとう。いいか、ちゃんと生めよ? 私達の子でもあるんだしな」
お〜エヴァがちゃんと年上みたいだ。
「はい。末永くエヴァさんや加奈さん、咲さんにお願いしなくてはいけませんけど」
「どういうことだ? 人間の寿命なんて…………」
「問題というか分かりませんが…………調べた結果、この子は
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