六話(終)
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
(中略)
「おい」
空に穴が開きアイレインがニーナに呼びかける。
「今ならオーロラ粒子の濃度は十分だ。後はお前次第だな」
それを聞くと一直線にヴェルゼンハイムに向けて突進する。
活剄衝剄混合変化、雷迅。
ヴェルゼンハイムの炎を衝撃波で飛ばしながら一気にその身に上る。
空白となった所を炎が埋めようとするのを断続的に放つ衝剄で取らし、両の鉄鞭を突き刺し体を固定する。
「先輩、先輩はこれでいいんですか」
(ああ、お前か。そうだ、これでいい)
「でも私は納得できません。必ず取り戻します」
(俺はお前らが居るのならそれでいい)
ヴェルゼンハイムの片隅で僅かに残ったディックの欠片にその声は届いていた。
「先輩がどう思っているのかはわかりません。ですが欲しいものは力ずくでも、勝手を通せばいいと先輩が教えてくれたことです」
(そんなこともあったな、それでどうする心算だ)
「だから先輩にも決めてもらいます。私に協力するか、それとも私に引っ張り出されるかを」
(俺が記憶を剥ごうとしたときあいつに言ったことじゃねえか)
「そもそもヴェルゼンハイムを此処に引き落とすことが目的だったのならもう達成されてるはず。なら私は先輩を助け出します」
(そうだな、こいつが逃げられない以上心中してやる必要は無い、か。いいだろう)
「(うおおおおぉぉぉぉぉ)」
その瞬間眩い光が奔ったかと思うと傍に誰か降り立つのを感じた。
「ったく、お前はそんなヤツじゃなかったと思ってたんだがな」
「先輩の強欲がうつったんじゃないですか。会うたびに先輩の強欲に巻き込まれてましたから」
「ま、そうだな。じゃあ、いくぞ」
「はい」
見たいな感じで。レジェンド一巻でアイレインを戻したときと同じ方法。
ついでに思いついた小ネタ
「うおおおおぉぉぉぉぉ」
そのときニーナには時間が停止したように感じられた。周囲の炎さえ揺らめきを止め意識のみが動いている。
「おめでとう、ニーナ・アントーク」
何処からか差す光の逆光の中に何かがいる。猫のようなシルエットをした小型のものだ。
「君の願いはエントロピーを凌駕した。さあ、君が望むのはなんだい」
「私は……先輩を元に戻したい」
『魔法少女ニーナ・マギカ』始まり……ません。
・天剣(所持者が居ない物)の扱いについて
周囲の都市から持てるのが六人出てくるなんて無茶すぎるので放置しました。
でもディックを戻すなら一本はあげてもいいかな。
更に他の五本にも持ち主をつける場合こんな感じになるかも。
戦場に所持者の居ない五本の天剣が浮いている。
そのうちの一本が光を放ち、収まった時そこに一人の武芸者が居た。
復元状態の天剣を手甲、足甲として装備している。
「天剣か、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ