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銀河転生伝説 〜新たなる星々〜
第7話 ロアキア動乱3
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ア星系における共和主義勢力の反乱は数年前に一度鎮圧されている。
そのときに要した兵力が10000隻であり、今回の事件で如何にロアキアが弱っていようとその程度の兵力であれば捻出するのは難しくない。
故に、皇帝派を排除して足場を固めれば共和主義者たちも大きな行動は取れないだろうというのがプラヌスとオリアスの考えだった。

オリアスとしては直ちに帝国派勢力の鎮圧を命じたいところであったが、各艦隊はマリウセア星域の会戦を終えたばかりである。
将兵たちの休養に加えて損傷艦艇の修理や人員の補充を含めると1ヶ月は掛る見通しであった。


* * *


宇宙暦806年/帝国暦497年 6月2日。
準備を整えたロアキア軍は皇帝派貴族領の制圧に向けて動き出した。

ストネル少将率いる2000隻程の貴族連合軍部隊が補給路にゲリラ戦を仕掛けてロアキア軍を翻弄したが、それも一局地による戦果でしかなく、大半の貴族領は制圧されていった。

また、皇帝派の切り札であるクラフスト艦隊及びパナジーヤ艦隊もオルメ、ロズボーン両艦隊によって抑えられ、救援に向かえずにいた。

レイボルト大将の後を継いで貴族連合軍の総司令官となったウィンディルム中将率いる6000隻の艦隊(内4000隻はマリウセア星域会戦での残存戦力)も、皇帝派盟主であるバクーウェン公爵が自らの守りの為動かさなかったことで最後の勝機を逃すこととなり、僅か3ヶ月で皇帝派貴族領の大半はオリアスの手中に落ちることとなった。

だが、ここでオリアスにとって大きな計算違いが起こる。
バクーウェン公爵が暗殺され、一部の皇帝派貴族たちが帝国派に合流し出したのだ。

更には、皇帝派を見限った軍の将兵も帝国派に鞍替えし30000隻近い艦艇が帝国派に加わることとなった。

「くっ、これでは総力戦ではないか!」

互いの戦力は互角だが、帝国派の後ろには銀河帝国が控えている。
彼らが本格的に参戦してくれば敗北は必至であった。

「一度の戦いで大勝利を収めるしか方法は無い……か」

しかし、そのオリアスの構想は予想しない形で裏切られる。
10月10日、辺境軍が各方面で攻勢に出たのだ。

この報にロアキア政府上層部は騒然となる。

「奴等は何を考えている! これでは各個撃破してくださいと言わんばかりではないか!」

「所詮は脳無し貴族の集まり、特に深い考えなど無いのでは?」

「いや、向こうにはガムストン大将を始めとしてクラフスト、パナジーヤ、ブルーナなど優秀な将帥も多い。何らかの思惑があると見た方が妥当だろう」

ガムストン、クラフスト、パナジーヤ、ブルーナ、ウィンディルムの5個艦隊がそれぞれ別ルートで進撃してくる。

各個撃破の好機であるのだが、それ故に何らかの罠を疑
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