暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第9話 情報は命です
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まだあの町にいる者は知らない筈だ。

 そして次に、攻撃のパターンを数点説明、解説に入る。

 咆哮の際の阻止の仕方。咆哮に入るモーションのいくつかのパターン。そして、敵の何処を突けば、回避できるのか……だ。

「……青猪(フレンジーボア) についてはこんなところだ」
「ムムムム……成程成程、ア、ちょっと待ってクレ。メモメモ……」

 アルゴは、リュウキの情報を一言一句、忘れまいとする為、必死にアイテムのペンを走らせていた。

「ああ、そして次に、この村外れの森に生息してる(ネイキッドビー)……詳しく言えば、この村の東側の森林エリアに生息するインセクトタイプのモンスターの話だが……。あれのスタン攻撃も色々とパターンが合ってな……。尻部分の針に注目しがちだが、実際は……」

 そんなアルゴの事はお構いなく、話を進めようとするリュウキだったが、流石にアルゴに止められた。

「ああ! って リューっ! 絶対分ってないダロ!? 頼ムからちょっと待ってクレ! 貴重だからしっかりとって置きたいンダ! 情報は命、マジで!」

 そう言うと、アルゴは再び必死にペンを走らせた。その表情は必死だが、それでも何処か楽しんでいる様にも見える。

「(……それにしてモ、オレっちがが振り回されるなんて、久しぶりの感覚だナ)」

 アルゴはそう感じていた。情報屋と名乗るなりに、それ相応のものは持っている。……が、それでも目の前の男には及ばないのだ。だけど、別に悪い気もしないようだ。


 そしてその後も暫く情報公開が続く。


「情報はこんなものだ。Mob達が落とすアイテムに関しては、大体は同じ種類だし、確率も同じだ。……βの時とな。そして、クエストの発生条件もそうだ。……だが、その先は見ていないからはっきりは言えないが、恐らくは全てが上方に修正されていると考えている。軽くなっているものなど1つもないと思った方が言い。何よりも敵の強さをな……、だから、気をつけろと。公開してくれ」
「ああ、わかっタヨ。任せてクレ。次はキミにダ」

 アルゴはメモをアイテムストレージに仕舞うと、リュウキに向きなおした。

「キー坊はこの村を拠点にしているヨ。つい数時間前にも話しタ。ヤッパリあの男モ強いんダ。何としても生き残ってやル。……スゴイ気迫を感じタヨ。それで、この村の外、《西のフェールド》で暫くレベリングをするらしいゾ? 回復アイテムも買い込んでいたシ。あの様子だったら、当分は戻らナイと思う。追いかけるか、待つカ……ドッチが良いかは、リューに任せタイ」
「……ああ、わかった。感謝する」

 リュウキは、アルゴに礼を言っていた。知りたかった情報を教えてもらったから。

 キリトが無事だと知れたから。

「オイオイ……。オ
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