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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第9話 情報は命です
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ってくれるなら、もう1つ頼まれてくれないか?」
リュウキはアルゴに向かい、そういった。アルゴに頼みたい事があるからだ。
「ム? 何かナ?」
料金上乗せを言われるのかと、一瞬渋ったが、それでも、リュウキの情報価値は超魅力だ。β時代、それは嫌って言うほど判っている。だから、アルゴは聞いていた。
「何、簡単な事だ。……この情報をなるべく早くに、一般プレイヤー達に配布してもらいたい。それで、生存確率はきっと上がる。β出身からの情報。そして何より《鼠のアルゴ》から、と言えば、皆食いつくだろう。勿論 そちらの金銭交渉については、関与しない。 ……アルゴの情報、それが広まれば、皆触発される。……だから広まるのも時間の問題だろう」
リュウキの言葉にアルゴは目を丸くしているのが自分でもよく判る。
そして、もう1つ、アルゴは思い出したことがあった。リュウキの性質、と言うものだ。
「なるほどナ。相変わらずキミは人付き合いがニガテみたいダナ?」
そう……βテストの時も、風貌に似合わず、リュウキと言う名のプレイヤーは極端に人付き合いがニガテだった。自分とは真逆で、それが逆に強く印象に残っていた。
「……ほっといてくれ」
リュウキは、また、そっけなく返していた。
そう、自分にはその方面の力はまるで無い。だからこそ、
他人
(
アルゴ
)
を、悪い言い方をするならば使うのだ。
「フフフ。優しい優しい♪ して、情報をお願いするヨ」
そして、アルゴにこれまでの、ある程度の情報を説明する。まず、何よりもこの世界の難易度の大幅修正の事。
この村に到着するまで。
リュウキは、一直線にこの村へと向かった訳ではなく、周囲のフィールドを歩いて、視て回ったのだ。
始まりの街周辺にいる、
猪
(
フレンジーボア
)
の強さは大体は同じだったが、……やはり、あの茅場の宣言から相当に強めになっている。普通に倒せない事は無いが、連戦となると非情に危険なのだ。そして、レベル上げの効率もあまり良くなくなっている為、成長も遅い。
だが、最大の特徴、驚異は、各モンスター達は、仲間を呼び寄せる《咆哮スキル》を使用してくる所だった。
そのスキルを使われたら、仲間を一度に複数PoPしてしまう能力。
難易度が増しているこの状況で、そう何度もPOPされては、命に関わるだろう。囲まれたりすれば、一気に
死
(
ゲームオーバー
)
に直結する。
初めにスライム相当のモンスターを見て、プレイヤーは油断をする。……だが戦っている時に大勢の仲間を呼ばれでもしたら、本当に命に関わるだろう。最初に持っていた情報……βテスターであれば、その情報が自らの足枷になる事だってある。この村に来ている人間は大体は知っているだろうと思えるが、
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